【道北】名寄(なよろ)盆地、小麦の風景~多寄「春よ恋」と下川「はるきらり」

公開日 : 2016年06月22日
最終更新 :

山に囲まれ気温の年較差・日較差がともに激しい

名寄盆地では、作物の栽培が盛んです。

なかでも一大ブームを巻き起こした

パン用の北海道産小麦も栽培され、

ソフト系のパンにすると、ひと味もふた味も違う、

という評判もある小麦があると聞き行ってきました。

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[Farm Muranaka in Tayoro-cho, Shibetsu-shi]

士別市多寄(たよろ)町の「村中農場」さん。

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[Field of spring wheat in Farm Muranaka]

春小麦がすくすく育っている小麦畑です!

この畑で育っているのは「春よ恋」。

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これまでこの時期に小麦をよく見ることがありませんでしたが、

6月初旬には、こんなに穂が出てきていました。

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通常、春撒き小麦は4月に撒くものだそうですが、

村中農場では、あるとき初冬に撒いてみたところ、

結果的に春の気温が上がりすぎないうちに成長するため、

防除の回数が減り減農薬につながっているそうです。

常識だけにとらわれず、やってみて初めて

思いがけない良い結果が得られることもある、

と村中さんはおっしゃっていました。

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2016年は例年に比べ、ちょっと背が低めのようですが、

青空に向かって元気に伸びていました!

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[Flour for bread "Haruyokoi" from Farm Muranaka]

村中農場さんのパン用協力小麦粉「春よ恋」は、

パン作りをよくする人によると、

白くコシがあるパンになるそうです。

道の駅「もち米の里☆なよろ」でも販売しています。

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こちらは下川町の麦畑です。

下川町では「はるゆたか」をメインに栽培しているそうですが、

こちらの畑は林業も営む佐藤さんの「はるきらり」の小麦畑です。

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先ほどの多寄からは約25kmほど離れています。

小麦の種類も違いますが、穂の付き方はこちらの「はるきらり」の方が

少し早いようで、ほぼすべての小麦が出穂していました。

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青い麦が風になびいて美しい光景ですが、

雨や病害虫の影響を受けずに収穫までこぎつけるのは、

とても大変だそうです。

秋に美しい黄金色の風景を見られるのも、

実は、とても貴重な瞬間といえるのかもしれません。

ちなみに現状はあまり出回っていない「はるきらり」は、

空気を抱き込んだハード系でもふんわりしたパンに

焼きあがるそうです。

下川町は森林の町として有名なのですが、

佐藤さんのお話を聞き、おいしいパンになる小麦も

実はたくさん作られていることを知りました。

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下川町の小麦も青空に向かって元気に育っています。

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筆者

北海道特派員

市之宮 直子

小樽生まれ、江別育ち、札幌在住のフォトライター。三度の飯より北海道を撮ることが好きな道産子北海道Loverです。

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