サンタ・エクスプレスに乗ってきました*Mt. Rainier Scenic Railroad

公開日 : 2013年12月12日
最終更新 :
筆者 : Eko

レーニア山にほどちかく、昔は林業で栄えたエルベ(Elbe)という町に、アメリカ最大の大陸横断鉄道と言われたミルウォーキー鉄道の一部が残されています。

路線そのものは1980年に廃線になったものの、観光路線として蒸気機関車が活躍しています。

通常運行は気候のよい5月から9月の間ですが、感謝祭直後の週末からクリスマス直前までの約1ヶ月間、週末にサンタ・エクスプレスを走らせています。

我が家の下の子は、そろそろサンタさんの存在に疑問を抱き始める年頃。

もしかしたら今年が最後かもしれないと、思い切って行ってきました。

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サンタ・トレインということではスノコルミーのノースウエスト鉄道博物館のほうが距離的に気軽に行けるものの汽車に乗っている時間がかなり短いので、エルベは遠いけれど思い切って・・・というわけです。

チケットはオンラインで購入、発車時間の45分前までに駅舎の窓口で受け取ります。

StationDepot.JPG

45分前というとかなり早めですが、そのあたりはかなりユルく、私たちは道が凍っていて少し遅れましたが、30分前でも大丈夫でした。

こちらがチケット。

乗車する時の提示は不要で、発車後落ち着いたころに車掌が回って来てパンチを入れてくれます。

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ところで先週からシアトルは北極寒気団が降りて来て、週末に近づくにつれて最高気温も氷点下より上がらないようになってきました。

私たちは日曜日に乗りに行きましたが、前日土曜日の朝8時の気温は氷点下9度。

この日は10時出発の列車に乗るために8時前に家を出ましたが、土曜日よりもっと寒いというのを天気予報で聞いただけで、こわくて気温は確認せず(^^;

客車といっても古いものですから暖房が心もとなくて、雪用のジャケットに耳まですっぽりかぶるニットの帽子、スキーも出来そうな手袋にスノーブーツと重装備で出かけました。

いえ雪は降っていなかったんですが、底のシッカリしたのを履いていないと足裏から深々と冷えてきますから。

そしてホームで少し待っていたら、一番上の写真のように列車が現れました。

駅舎が小さいので車の中で待っていた人も多く、続々とお客が集まってきましたが、線路の両側に適当に駐車場があり、遮断機なんて無いですから、そういう人達の真ん中を機関車が通過する、すごい迫力です。

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ところが10時出発に合わせて到着したんですが、なかなか乗車させてくれません。

なんでも折からの寒さで車内のトイレのパイプが凍り付き、水洗が使えなくなってしまったとか。

路線はエルベと、操車場のあるミネラル・レイクを往復するだけですから、

「乗車時間は30分ほど、ミネラルにもトイレがありますが、どうぞ今のうちに済ませてしまってください」

サンタさんに会うために小さな子供がたくさん乗車しますし。

しばし待機したあと、やっと乗車になりました。

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待っている間に駅員さんととりとめの無い話をしながら席のお勧めを聞いてみると、

「雰囲気を楽しみたいなら機関車側の緑色の客車ですが、そちらのほうが寒いので、別に気にならなければオレンジ色の客車の方で。

進行方向左側が山がきれいに見えていいですよ」

それで、気にならない私たちはオレンジ色のほうへ。

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たしかに飾り付けは少ないです。

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でもちゃんとクリスマスツリーも飾られていました。

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ミネラル・レイクについてから、降りる時に雰囲気のある緑色の客車というのを見てきました。

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木のベンチなんですね、これは寒いかも。

でも確かに雰囲気はよくて、特に気合いを入れて来たらしい小さい子連れの家族が多いようでした。

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さて、操車場では機関車の整備もしているらしくて、古い車両も置いてありました。

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素敵なレリーフが飾られた車庫の扉。

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エルベで、駅舎を通り過ぎたところにUターン出来るところがあるので方向替えしてくるかと思っていたら、そのまま走り出したのでちょっと驚きましたが、これに引っ張って来られたんでした。

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そして帰りはちゃんと蒸気機関車で引っ張られて戻ります。

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SL好きにはたまらないらしく、立派なカメラで写真を取りまくっている男性が何人もいました。

ところで肝心のサンタさんですが、係の人が心がけて順番に家族単位で誘ってくれます。

ただスナック・スタンドのある車両にセットを組んで写真を撮れるようにしてあるため、サンタの列か食べ物の列かと確認する声を何度も耳にしました。

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ショッピングモールではサンタとの写真はプロが撮影して有料ですが、こちらのは自前のカメラでの撮影です。

一家で写りたい場合は係の人に頼むもよし、すぐ後ろの人にお願いしてもお互い様で、快く引き受けてくれます。

ただ仕切られたスペースが狭いため、自分たちのを撮ってもらう以外で撮影風景を撮る事が出来ませんでした。

それで申しわけありませんが、このMt. Rainier Scenic Railroadのギャラリーからお借りした写真をご覧になってください。

santa.jpg

ギャラリーの他の写真もご覧になりたい方は、こちらから。

ところでコーヒーやおやつなどはスナック・スタンドでの販売になりますが、ところどころ連結部分にカウンターがあり、ココアとクッキーを無料でもらうことができます。

パック詰めのクッキーとインスタントココアですが、こういう寒い時の甘いものって凄く美味しく感じます。

空気が冷たすぎて涙が出るほど寒かったけれど、子供達も喜んだし楽しい体験でした。

Mt. Rainier Scenic Railroad

349 Mineral Creek Rd, Mineral, WA 98355

(360) 492-5391

Santa Express Schedule: Dec.14-15、20-23 (starts on the weekend after Thanksgiving)

発車時刻はEvent Calendarをご参照ください。

(12月お題"クリスマス")

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