シュトレンを探しに!シカゴの老舗ドイツ菓子の銘店へ!②

公開日 : 2016年12月09日
最終更新 :
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-シュトレンを探しに!シカゴの老舗ドイツ菓子の銘店へ!②-

お店に着いたのは午後1時過ぎ、あいにくの曇り空で薄暗かったためか、

お店にはすでに電飾が灯っていました。

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私の想像していたよりもずっと大きなお店で、

大きなショーウィンドウには何段にも重なったパーティ用のケーキサンプルがずらりと並んでいます。

そしてひっきりなしにお客さんが次から次へと、扉の奥に吸い込まれるように入っていきます。

私達も満を持してお店の中へ入ると、

広い店内はまるでお正月前の買い出しのように沢山の人でごった返していました。

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レジの手前には、なんと、公共施設や携帯電話のショップのように整理券を発行するマシンが

(でも日本と比べて格段にチープな作りのものですが...)立っていました!

そして、そこには、

「整理券を取って順番を呼ばれるまで待つように」

と一緒に案内が書かれています。

何もかもが飛ぶように売れていく中で、店内のショーケースにはほとんど商品がなく、

そしてどんどんガラガラになっていきます。焦る気持ちを抑えながら店内を見回すものの、

シュトレンも一向に見当たりません。

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もしや売切れてしまったのでは?

一抹の不安が脳裏をよぎった後、

ようやく私達の番号札が呼ばれます。

慌ててレジに駆け寄ってみると、主人があっと声に出して私の肩を揺さ振りました。

なんと!夫の指差す方角に目を凝らすと、そこにはカウンターの奥の棚に、

奇跡的にハーフサイズのシュトレン「最後の1本」がひっそりと、

身を隠すかのように残っているではありませんか!

「「あのシュトレンください!」」

2人で一斉に同じ所を指差し店員さんに注文します。

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カウンターのショーケースはほとんどガラガラになっているけれど、よく見ると

アメリカのパン屋さんでは見慣れない不思議な形のパンがパラパラとまだ残っていました。

忙しすぎて気にかけていないのか、それとも通年このスタイルなのかはわかりませんが、

それぞれのパンには価格も名前も全く表示されていません。

しかし、とにかく気になったので、せっかくだからこの機会に1ついただいてみようと、

気になるパンを1つ、一緒に指差し購入しました。

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店員の女性が「これでいいのね!?」とパンの名前を言って確認します。

実は私のイメージしていた物と中身が違っていましたが、

注文に殺到する人々でごった返している店内のプレッシャーと、接客疲れしている店員さんに

「あ、やっぱり違うパンを...」などという勇気が出てくるはずもなく、

素直に「はい...」と返事をしてお会計となりました。

シカゴのドイツの方々がここに今日全員、集結しているんじゃないか!?

というほどの大盛況の店内から退散し、車に戻って一瞬ぐったりとしましたが、

手にした袋から覗く戦利品をちらりと見ると途端に元気が湧いてきました。

(早く家に帰って味見してみたい!)

そんな私達のはやる気持ちを抑えつつ、車はシカゴの郊外へと向かって安全運転で走り出します。

-つづく-

次回も引続き、番外編となるアメリカ・シカゴの旅行情報を、 アメリカ在住者の目線を通してお伝えします!

お楽しみに!

もし、この記事でシカゴにちょっと興味がわいて、旅行してみたいなと感じたら、

「地球の歩き方」で様々なシカゴ旅行プランを案内していますので、ぜひ一度覗いてみてはいかがでしょうか?

♦記事執筆者:シュローダー 彩(HP:http://ayaschroeder.wixsite.com/ayacafeseattle

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