-シアトルで地元民に人気のビスケット専門店「Morsel」前編-
-シアトルで地元民に人気のビスケット専門店「Morsel」前編-
みなさん新年明けましておめでとうございます!
シアトル特派員のシュローダー 彩です。本年2017年もどうぞよろしくお願いします。
さて、年が明けて今年最初にご紹介するのは、シアトルで地元の方達に大人気!
と噂を聞きつけて訪問する機会を待ちわびていたビスケットの専門店です。
「ビスケット」というと、みなさんの中にはあの、
薄くてサクッとした食感のクッキーを想像される方も多いかと思いますが、
今回私がご紹介するのはアメリカのビスケット、いわゆるKFC、ケンタッキーフライドチキンで
サイドメニューとしても人気のあるあのふかふか、ふわふわっとした食感の、
イギリスのアフタヌーンティーでいただくスコーンのようなお菓子とパンの間のような食べ物のことです。
このビスケット、アメリカのソウルフードのような立ち位置であり、特にシアトルでは人気があって、
観光客に大人気のビスケット専門店「ビスケットヴィッチ」をはじめ、
あちらこちらのレストランやカフェでオリジナルが用意されています。
ダウンタウンを中心に数店舗を構える「ビスケットヴィッチ」は、
パイクプレイスマーケットという日本の築地市場とアメ横が混ざったような観光地にあるお店で、
いつ行っても店外まで長蛇の列で大混雑していますが、今日はそちらの観光客に人気のお店ではなく、
地元の人たちが店外に長蛇の列を作ってまで待つという、
ダウンタウンからバスで40分ほどのところにある「バラード」という地区にあるお店をご紹介しようと思います。
休日の朝には、こちらのお店でブレックファーストに「ビスケット&グレービー」を食べようと、
たくさんの地元民の方でごった返してしまうそう。
そこまでの逸品なのね?!と、ビスケット&グレービーが大好きな私は、期待に胸を膨らませ、
ならば比較的空いている平日のお昼過ぎを狙って訪問しようと計画を立てました。
ところで、日本人には馴染みの薄い、このグレービーソース。簡単にご紹介させていただくと、
ローストやソテーといった焼いたお肉から出た肉汁に水やワイン、小麦粉や牛乳、生クリームなど、
家庭やお店によって内容は多少異なりますが、基本は肉汁をベースに作るソースのことで、
デミグラスソースなどと違い、長時間煮込まないことが特徴です。
さて早速お店について中に入ると、お昼過ぎの平日であるにもかかわらず、店内は満席です。
キャンプ場の木造家屋のような、丸太作りの木こりのお家のような店内は予想よりも狭く、
席数もそれほど用意されていません。
しかし、お客さん達は長居するという様子はなく、
食べたら次のお客さんに気を使ってさっと店を出ていくという感じで、
日本のラーメン屋さんのような無言の気遣いが見えます。
さて、少しの間列に並んで私達の順番がやってくると、
感じの良いちゃきちゃきしたお姉さんがカウンター越しにオーダーを聞いてきます。
ここでひとつ私からの本日のアドバイスです!
注文を言い終えたらそれで終わりかと思えば、こちらのお店では怒涛の質問の連続がやってきますので、
気をしっかり持っていないと(食べ物に意志の弱い私のような人は特に)流されてしまいます。
流されるままに「イエス」をしないように、
欲しいもの、食べられる量を考えて受け答えするようによく気をつけましょう!
流されるってどういうこと?と言いますと、
いろいろな追加注文を「卵は1個で十分?もう1個つけましょうか?」というような感じで、
一見すごく親切で自然な流れで店員さんが聞いてきますが、これは実は無料ではなく有料で、
アメリカではよくある誘導形式の注文受け取り方法なのです。
別に店員さんに悪気があるわけではなく、これがアメリカの一部の料理店でよく見かけるスタイルなそうなので、
慣れてしまえばそれほど圧倒されてしまうこともないかと思います。
また、こういった店員さんの場合、マニュアル一辺倒ではないので、
メニューにないオーダーも可能なものは臨機応変に答えてくれるという利点があります!
こうして私はなんとか 「ビスケット&グレービー」とホットのアメリカーノを注文しました。
ビスケットは温めて、 半熟とろ〜りの黄身の目玉焼きを乗せて。グレービーソースは、
メニューではマッシュルームかソーセージ(ここでのソーセージはひき肉のような状態のもの)が選べますが、
迷った私に店員さんが鶴の一声。「コンボもできますよ!」で、私のオーダーはこれに決まり!
夫が選んだのはラズベリージャムサンドのビスケット。
お供はもちろん夫のブームであるコールドブリューコーヒー。
ビスケットはこちらも温めていただくよう頼みました。
ビスケットには定番のバターミルクビスケットの他、
チェダーチーズ&チャイブを生地に練りこんだものと、本日のスペシャルビスケットから選ぶことができます。
この日は「ビーツ&フェンネル」が本日のスペシャルビスケットでした。
カウンターに置いてあるバスケットに味見が置いてあるので頂いてみましたが、
今回は私たち両方とも定番のバターミルクにしました。
回転の早いお店で気がつくと席が1カ所空いていました。
座って数分であっという間にオーダーが完成、名前を呼ばれてスターバックスのように自分で取りに行くシステムです。
店内は暖房の効きが弱いのか、それとも私達の席が窓とドアの間で
極端に寒い場所に当たってしまったのかは不明ですが、
寒く感じていたので、受け取った熱いコーヒーを一口飲むと、自然とホッと安堵のため息がもれました。
-つづく-
明日はいよいよ後編、このお店のビスケット実食タイムをお届けします!
お楽しみに!
もし、この記事でシアトルにちょこっとでも興味がわいて、旅行してみたいなと思われたら、
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♦記事執筆者:シュローダー 彩(HP:http://ayaschroeder.wixsite.com/ayacafeseattle)
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