-第42回シアトル桜祭で日本の伝統文化と美味しい桜餅に出会う!前編-

公開日 : 2017年05月05日
最終更新 :
seattlecherryblossomfest03.JPG

-第42回シアトル桜祭で日本の伝統文化と美味しい桜餅に出会う!前編-

みなさんこんにちは、シアトル特派員のシュローダー 彩です!

本日は先月の来る4月22日から24日の3日間に渡って開催された、シアトルの伝統と歴史あるイベント

「Seattle Cherry Blossom & Japanese Cultural Festival(シアトル桜祭&日本文化祭)」

の様子の一部をレポートします。

seattlecherryblossomfest22.JPG

と、まずはその前に!

はじめに気になるこの「シアトル桜祭」の歴史をさらっと学んでおきましょう。

このお祭りはなんと、今年で42年目という、シアトルだけでなく、

アメリカでも太平洋岸北西部に至っては、日本のイベントとして最大の規模を誇る、

長い歴史と由緒あるイベントです。

きっかけとなったのは「1976年、当時の首相である三木武夫首相によって、

アメリカ建国200周年の節目にシアトルに1000本の桜が寄贈された」ことに由縁します。

seattlecherryblossomfest28.JPG

(写真上/4月下旬、同じシアトルダウンタウンエリアで撮影した八重桜。シアトルでは様々な桜が愛でられる)

ちなみに、この桜の木は桜の名所としてシアトルで最も有名な「シアトル大学」、

「シアトル日本庭園」をはじめ、シアトルのワシントン湖近くを走る「Lake Washington Blvd」という通りと、

ここ、今回のシアトル桜祭りの会場でもある「シアトルセンター」にもその一部を植樹されました。

seattlecherryblossomfest27.JPG

(写真上/シアトル桜祭の同日、シアトルセンターのすぐそばで満開を迎えていた発色の艶やかな「八重桜」)

では、おさらいも終わったところで、それではそろそろ、

今年で第42回目を迎える由緒あるシアトルの桜祭りのレポートに参りましょう!

シアトル桜祭は、私の想像では最初、日本のお祭りのように、

シアトルセンターの公園内を、縁日がずらっと軒を連ねるものとばかり思っていましたが、

実際に訪れてみると随分と違った様子の雰囲気でした。

seattlecherryblossomfest06.JPG

会場となるのは屋根のある建物内部で、シアトルセンター内の「Armory

(このイベントで最も大きなスペースを持ち、フードコートなども入っている建物)」、

「Fisher Pavilion」、 「Seattle Center Pavilion」の3つを利用して行われ、

この時期雨の多いシアトルでも、雨に濡れずにじっくりと見て回ることができる仕組みです。

seattlecherryblossomfest25.JPG

私が今回お邪魔した 「Fisher Pavilion」では、日本のお祭りといえば欠かせない存在の「たこ焼き」に

「今川焼き」などのほか、アメリカや西洋文化圏の海外の方達が取っつきやすく、

チャレンジしやすそうな発想の「寿司ブリトー」など、屋外にも幾つかの日本食コーナーが設けられていました。

seattlecherryblossomfest04.JPG

赤地に白の「Seattle Cherry Blossom & Japanese Cultural Festival」

と書かれたイベントスペースへと続く扉を開けて会場内に入ると、中は予想以上に落ち着いた雰囲気。

私の当初イメージしていた「祭りだ、わっしょい!」という感じとはだいぶ異なる、

大人の落ち着いた雰囲気が流れていました。

seattlecherryblossomfest12.JPG

実はそもそも、すでにお察しの方もいらっしゃるかと思いますが、

このイベント「日本の文化祭」とも銘打たれている通り、日本の伝統ある文化をアメリカの人々に伝え、

理解してもらうために開かれた異文化交流の場でもあります。

私が入ってすぐの場所にある「シアトル商工会(秋春会)」さんのスペースでは、

日本の食文化を伝える「和食」と銘打ったコーナーでお味噌や納豆について紹介されていました。

seattlecherryblossomfest09.JPG

また、会場の中心に位置するこのイベントのステージでは、

司会の方がこのイベントに関する由緒を語り、続いて登場されたコーラスグループの方々が

その素晴らしい歌声で日本の名曲「上を向いて歩こう」を披露しはじめます。

seattlecherryblossomfest10.JPG

子供達に折り紙を教え、一緒に体験してみるコーナーや、千代紙や折り紙による

非常に細かい作業の施された緻密な紙細工の展示も。

その出来栄えには大人の私でもあっと驚いて目を凝らして凝視してしまうほど。

seattlecherryblossomfest26.JPG
seattlecherryblossomfest20.JPG

立派な鎧や兜、着物、美しく手入れされた盆栽なども展示され、

皆さんがうっとりと眺めて写真に収めていました。

物販コーナーでは日本のお箸や巾着などの和雑貨のほか、子供達向けの著書や絵本、

たくさんの種類の折り紙も販売されています。

seattlecherryblossomfest21.JPG
seattlecherryblossomfest24.JPG

ところで、このシアトル桜祭の「Fisher Pavilion」に食いしん坊の私が直行してやってきたのには、

実は大きな目標があってのことなのです。

それは、シアトルでおそらく唯一の、

本格的な和菓子舗であると名高い「tokara」さんが参加されるという情報を入手してのこと。

初日には完売してしまったという季節の和菓子「桜餅」を求めてやってきたのです。

さて、そんなわけでその噂の「桜餅」気になる続きと、

まだご紹介したいシアトル桜祭りの様子については、次回、後編にてお送りします!

【 Seattle Cherry Blossom & Japanese Cultural Festival(シアトル桜祭&日本文化祭)】

開催場所:Seattle Center / 305 Harrison St, Seattle, WA 98109

2017年の開催期間:4/22〜4/24

seattlecherryblossomfest23.JPG

お楽しみに!

もし、この記事でシアトルにちょこっとでも興味がわいて、旅行してみたいなと思われたら、

「地球の歩き方」で様々なシアトル旅行プランを案内していますので、ぜひ一度覗いてみてはいかがでしょうか?

♦記事執筆者:シュローダー 彩(HP:http://ayaschroeder.wixsite.com/ayacafeseattle

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。