無性にネンミョンが食べたくなったら… その2
ネンミョンのもう一つの味、ビビンネンミョン。これはスープがなく、辛いコチュジャンをからめて食べます。辛さに慣れないうちは頼むのにも勇気が要りますが、食べてみると以外に甘辛くてお酢のさっぱり感もあり、ごま油の香ばしさにつられて病みつきになります。よくネンミョンの店に入ると、韓国人はムルネンミョンとビビンネンミョンとどちらを頼むかで悩みます。そのくらい甲乙つけがたい独特のおいしさが二つにはあるのです。韓国の食文化の中では、混ぜて食べるということがとても重要です。カレーライスやスパゲッティもぐちゃぐちゃにかき混ぜてたべないと気が済まないようで、はじめて見たときはその風景に唖然としたものです。きっとビビンネンミョンもはじめて見た人には強烈な印象でしょう。ビビンネンミョンには上にエイの刺し身をのせた、「フェネンミョン」もあります。新鮮なエイを酢漬けにしたものがのっていて、贅沢な味です。エイの刺し身という意外な味と、しこしこした歯ざわり、唐辛子の辛さとがうまくあった奥深い通の味です。「ホンナムチップ」はネンミョン通りとも言うべき、ソウル五壮洞(オジャンドン)にある45年の老舗。ここのフェネンミョンは毎朝届く新鮮なエイを刺し身にしているため、ファンが多いことで有名です。からめるコチュジャンもいろいろな薬味が入った豊かな味。地下鉄2号線乙支路4街駅の南側は、ソウルで唯一ネンミョン屋が密集しているところです。*おいしいネンミョン屋「ナンポミョノク(南浦麺屋)」電話:02-777-2269行き方:地下鉄2号線乙支路入口駅下車、1番出口を出て斗山ビル裏。 「ホンナムチップ」電話:02-879-1437行き方:地下鉄2号線乙支路4街駅下車、五壮洞(オジャンドン)ネンミョン通り。
エイの酢漬けをのせたフェネンミョン。「ホンナムチップ」で45年の老舗の味が楽しめる。
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