焼き肉は奥が深い

公開日 : 1998年10月17日
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 秋の深まりを感じられるようになりました。朝夕は肌寒いくらいです。いつものことながら、韓国の秋はこのようにあっという間に過ぎていきます。あと1週間もすればソウルの街も美しい紅葉に包まれることでしょう。 バスや地下鉄の中で、ずっしりと重そうなリュックをしょったおばさんやおじさんの姿を見かける季節でもあります。リュックの中にはどんぐりや栗、銀杏や柿などがいっぱい詰まっています。格好も山歩きのスタイルできめ、たいていは3、4人のグループでわいわい楽しそう。朝早くからソウル周辺の山に登り、秋の味覚を探す人たちなのです。中には街路樹のいちょうの木を揺さ振って、落ちた銀杏を拾おうと道路に飛び出す勇敢な人もいて、警察が取り締まるほど。ソウルの中心南山(ナムサン)には、「越冬のために残しておいてね」というリスのメッセージが書かれた垂れ幕があちこちで見られます。 夕暮れ時、街を歩いていて炭焼きの臭いがすると急にお腹が空いてきます。焼き肉屋の前では炭をおこし、テーブルに運び入れる姿が見られます。赤く静かに燃える炭火は見ているだけでも暖かい気持ちになるものですが、やっぱり食欲はそそられますね。おいしい焼き肉屋を見つけたければ、炭焼きができるかをチェックすることでしょう。お客さんがいっぱい入っているかも要チェック。 焼き肉とひとことで言っても、実にいろいろな種類があります。「カルビ(骨付きあばら肉)」なら牛肉もあれば豚肉もあり、たれに漬け込んだ「薬念(ヤンニョム)カルビ」もあれば上質の肉をそのまま焼く「生(セン)カルビ」もあります。また、「トゥンシム」と言えばロースのことで、これはたれには漬けずに、ごま油と胡椒と塩のたれで肉の味を楽しみます。「プルコギ」というのはロース肉をたれに漬け込んだもの。好みで注文すればいいのですが、それぞれ焼く鉄板が違うのでいっしょにはできません。2人前から注文ができますから、まずたれ付きのカルビかプルコギを食べてから、後で淡白なトゥンシムを味わいながらゆっくりお酒を飲むというのが通のようです。 おいしい焼き肉屋さんコムソルチプ良質の牛肉の各部位が一度に楽しめる「アムソ ハンマリ(雌牛一匹)」は14000ウォン 02-756-4094 地下鉄2号線乙支路入口駅光州会館(クァンジュフェグァン)産地直送韓国牛だけを使ったこだわりの店 02-529-8654 地下鉄3号線良才駅新村(シンチョン)トルグイ 石板の上で焼くトゥンシム、最後の炒めご飯が絶品02-392-6719 地下鉄2号線新村駅サムジョンカルビ骨董品街仁寺洞にある伝統家屋の焼き肉屋で、おかずもおいしい02-733-0082 地下鉄3号線安国駅済州島会館(チェジュドフェグァン)済州島のおいしい豚カルビがおすすめ 02-363-5112 地下鉄2号線新村駅ウネンナムいちょうの木が目印の普通の家を改造した店。豚カルビが人気。02-565-0079 地下鉄2号線三成駅注意:詳しい位置をここで説明するのは無理ですので、ホテルなどで頼んで電話で問い合わせを。デラックスタクシーに乗って電話してもらうと、確実に連れていってくれます。  

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炭火で焼いたカルビをチョキチョキはさみで切ってくれたら、サンチュに包んで生のニンニクと青唐辛子、サムジャン味噌を入れていただきます。

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