日本映画封切り目前

公開日 : 1998年11月30日
最終更新 :

 最近ソウルの街を歩いていると、「HANA-BI」や「影武者」、「KAZOKU CINEMA」といった見慣れた言葉が目に入ってきます。そう、今韓国では日本映画封切りが目前に迫っているのです。ハリウッド映画や香港映画は上映しても、日本映画が上映されることはありませんでしたから、街でふと見かけたポスターにも胸の熱くなる思いがします。 長いこと門戸が閉ざされていた日本映画の受け入れが本格的に決まったのは、去る10月20日の文化観光部の発表においてでした。今まで「過去の植民地支配からくる国民感情に配慮して」との理由で事実上禁止されてきた日本文化が、段階的に受け入れられることになったわけです。まずは世界的な賞を取った映画からということで選ばれたのが「HANA-BI」や「影武者」などの黒沢映画でした。 「日本文化開放1号」と呼ばれる「HANA-BI」は、12月5日から一般の映画館で上映されます。しかし暴力的で残虐なシーンが多いとの理由で、直前に「18歳未満観覧禁止」となりました。韓国では未だに日本文化受け入れを渋る人たちが多いのですが、その理由を尋ねると、日本文化の暴力的で性的にみだらだという人が多いです。こうした感情を配慮してか「影武者」の方も日本の武士の戦闘シーンを広告に使うことが許されていないのです。 ソウルの街で日本の映画がどう見られるのか、とても興味深いですね。「HANA-BI」上映映画館は:ピカデリー劇場 02-765-2245(地下鉄1号線鍾路3街駅そば)コアアートホール 02-739-9932(地下鉄1号線鍾閣駅そば)新村グランド 02-332-5107(地下鉄2号線新村駅そば)江南シティ劇場 02-561-3388(地下鉄2号線江南駅そば)映画チケットは6000ウォン

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ピカデリー劇場の前に掲げられた「HANA-BI」の巨大看板。北野武監督の姿が目立つが、彼もまた韓国で短い間に有名人になった一人だ。

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