本物のビビンパプ見つけました!

公開日 : 2000年02月16日
最終更新 :

 韓国人は何かを食べるとき、かき混ぜないと気がすまない。こちらに来てまだ間もない頃は、「出されたものは端から崩さずきれいにいただく」という日本の美意識が勝っていたので、かき混ぜる場面に遭遇する度に目が点になっていた。 思い出してみると、韓国人は実にいろんなものをかき混ぜる。カレーライスも出された先からぐちゃぐちゃにかき混ぜる。かき氷もそうだ。きれいなトッピングも跡形もなくかき混ぜられ、どろどろとしたものに。日本料理屋で鉄火丼を頼むと、これはもうビビンパプ風鉄火丼なのか、鉄火丼風ビビンパプなのかわからないようなものが出てくる。ある日本人はこの鉄火丼、かき混ぜないとおいしくないと妙に感激していた。 かき混ぜるメニューの代表、ビビンパプ。ご飯にいろいろ混ぜて食べるものと軽く考えてしまうが、これが結構由緒正しい味があるらしい。ビビンパプが全州(チョンジュ)生まれという話は有名だ。もとはと言えば、両班(ヤンバン)の家門が多いこの地方での残飯処理的発想から生まれた。お膳の足が折れるくらいにご馳走を出すが、どうしても残ってしまうナムル類。これを厨房で働く人たちがご飯に混ぜて忙しい合間に食べていた。おいしいじゃないかということで、メニューに昇格。以来、生肉をのせたり、石釜で出すなどの工夫をかさね、今や韓国を代表する料理になったわけだ。 ビビンパプのこだわりは意外なところにある。それはご飯。白いご飯では芸がなく、唐辛子味噌とごま油で程よく炒めておくのが、本来の味だとか。これはソウル中探してもなかなか見つからない。韓定食レストラン「荘園(チャンウオン)」では、その秘伝の全州(チョンジュ)ビビンパプが楽しめる。12000ウォンとちょっと高めの値段だが、ビビンパプのほかに、韓定食風にずらりとおかずが出される。手間をかけて作られたおかずの数々はどれも美味。小さな個室でゆっくりと食事を楽しめるのもいい。***「荘園(チャンウオン)」***行き方:地下鉄2、3号線教大駅11番出口徒歩5分。地上に出たら、北方向に30メートルほど歩き、左に路地を入る。すぐ右手に漢字の看板が出ているので探しやすい。電話:02−593−8449

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韓定食風におかずがならぶビビンパプ定食。

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