お粥専門店

公開日 : 2003年05月25日
最終更新 :

 韓国に暮らしていて思うこと。それは一人ごはんが減ったことです。街角でふらっと入って一人でおいしいものを食べるということがあまりなくなったのです。どうしてかと考えてみると、一つは女性が一人で入ってくつろげるようなレストランがあまりないこと、二つ目には韓国の人は誰かと食事をすることがとても好きなので、一人ごはんをしている人があまりいないということでしょうか。もちろん、ビルの地下のフードコートや庶民的な食堂では一人でおいしそうにご飯を食べている人がいるし、その姿は日本の女性が辺りを気にしてこそこそと食べるのとは違って豪快で気分のいい食べっぷりです。 ということで、なんとなく一人でのんびりちょっとだけ何か食べたいというときが一番困るのです。普通はファーストフードなどに入るのかもしれません。でも、ハンバーガーじゃあマンネリだし、体にもよくなさそう・・・なんていうときにはお粥のお店がおすすめです。 韓国語でお粥は「チュク」といい、日本でのただの白いご飯のお粥とは違って立派な食事です。たとえば、宮廷コース料理などを食べに行けば、まず最初にちいさな小鉢にお粥が出されます。空腹にいきなりご馳走やお酒を流し込んでは胃腸が驚くので、お粥を少し食べておくと胃に膜ができていいそうです。また、産後の女性はよく「ホバクチュク」というかぼちゃのお粥を食べます。冬至には小豆粥を作ったりするあたりは日本とも通じるところがあります。 お粥専門店はたいていオフィス街の一角や病院の近くにあります。健康食なので、朝ごはんを抜いて出勤した会社員や入院中の患者さんの食事として広く利用されているのです。メニューにあるのはすべてお粥で、その種類は十数種に及びます。ゴマの入った「ケチュク」や緑豆の「ノクトゥチュク」、野菜や肉、魚介類の入ったボリューム満点のお粥まであります。 ガイドブックにも紹介されていますが、道を歩く会社員風の人やビルの警備員さんなどに「チュクチプ、オディエ イッソヨ?(お粥屋さんどこにあります?)」と尋ねてみるといいでしょう。一人でふらっと入ってゆっくりお粥を味わえば、体も元気になってきます。

1956.jpg

「ホバクチュク」と呼ばれるかぼちゃのお粥浮腫みを取り、利尿作用があるとされ、ほのかな甘みが胃にやさしいです。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。