大型ディスカウント店でクレジットカードが使えない

今月の最後の週は秋夕（チュソク）と呼ばれる旧盆の連休です。久しぶりに買出しにＥマートという業界最大手の大型ディスカウント店に出かけたらびっくり。なんとレジでＢＣカードを出したところ、使用不可。大慌てで近くのＡＴＭ機に走り、現金を引き出そうとすると、長い列。カードでの支払いが普及している韓国では現金を持ち歩かない習慣の人も多いのです。このEマートは今月1日から全店舗で手数料の引き上げを敢行したBCカードとの加盟店契約を解約、以後、レジではBCカードを一切、受け取っていないそうです。 カード会社が経営難を理由に手数料の引き上げを続々発表していることが事の発端。ＫＢ（国民銀行）カードとＬＧカード、サムソンカードも後に続きそうです。韓国にあるその他の大型ディスカウント店は、ロッテマートやカルフール、ウォルマートなど。価格破壊がすすみ、ソウル市中心部を除けば、街に必ず一店舗はあるほど普及しています。最近では外国人観光客がお土産を買う場所としても人気なのです。大手ディスカウントストアーに対する手数料は、現行1.5％。それを2.3％に引き上げたいというのがカード会社のねらいらしいのですが・・・。しかし、大きな需要のある連休を前にしての強行は消費者を無視した行動と、消費者団体は大きく反発し、反対のデモなどを行っています。大型ディスカウント店側もカード使用不可の措置を続けるのか、それとも現金支払いの客に対して新たなサービスを行うのか、注目が集まっています。

消費者団体「参与連帯」のデモ風景連合ニュースより