地下鉄駅構内の授乳コーナー

公開日 : 2006年05月13日
最終更新 :
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地下鉄5号線光化門(クァンファムン)駅を久しぶりに利用したら、授乳コーナーができていました。赤ちゃんがおっぱいを飲んでいる写真が大きくて、びっくり。片隅にひっそりと隠れるようにある一般の授乳コーナーとは趣が違います。堂々としていいんだけど、何だか構内のど真ん中でちょっと気が引けちゃうなあという感じ。しかも、書かれた文句が「体温で伝わる愛情の方が尊いです」う〜ん。政府キャンペーンの思惑が見え見えの授乳コーナーなのでした。

何しろ韓国は空前の少子化に直面し、政府はようやく重い腰を上げて、あれこれ苦肉の策を持ち出し始めたところなのです。その一環として、駅などの公共施設に授乳コーナーを設けているのです。もうひとつ、母乳授乳の低さを改善するためもあるとか。粉ミルク信仰が広がり、母乳をあげる人が減っているため、テレビでも母乳推進キャンペーンの広告が流れるほどです。

さて、この授乳コーナー、実は思わぬ問題が浮上しています。地下鉄駅構内のソファのある快適な空間を求めて、ホームレスの人たちが寝泊りを始めてしまったのです。女性団体から管理不行き届きを指摘された地下鉄公社は、今度はカギをかけてしまい、利用者は駅の窓口にカギをもらいに行かなくてはいけなくなり、これもまた不便だという声が上がっています。

思い切って授乳コーナーを設けたことには拍手を送りたいけれど、すべての駅に普及するにはいろいろ難題が残っているようです。

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