スターバックスのハングルカップ

公開日 : 2006年07月08日
最終更新 :
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 スターバックスに行くと、オリジナルカップの中にハングルの書かれたものがあります。一つ買おうかなと思って手に取ったこともあるのですが、何も韓国に暮らしているのにハングルを見ながらお茶を飲むこともないと思いとどまりました。わたしが観光客でガイドブック片手に旅行をしていて、疲れた足を休めに入ったスターバックスでこのカップに出会っていたら、きっと買っているでしょう。

 このカップに書かれたハングルは韓国の人にはおなじみの文章で、『訓民正音 (フンミンジョンウム)』といい、1433年に世宗大王が確立したハングル体系を説明した書物のこと。韓国人なら冒頭の部分を空で言えるほど有名です。中国の漢字は民衆にはわかりにくいため、朝鮮語の表記がしやすいハングルを開発したという内容です。

 それにしても最近のスターバックスはその値段の高さが槍玉に挙がっています。手元の新聞記事によれば、カプチーノのトールサイズが韓国では3500ウォン、日本では340円(約2800ウォン)なのだそうです。レートが円安なのでさらに割高感を抱いてしまうわけですが、韓国の庶民の金銭感覚からするとたしかに高いのです。3500ウォンあれば、簡単な食事もできる値段。

 でも、以前ある韓国人から聞いた話はやたら説得力がありました。その人はこういったのです。「スターバックスは韓国に出店を決めたとき、他の国とは違ってまずは広い店舗を確保することで成功を確信したんだ。だって、韓国の人はカフェでコーヒーを飲んで何時間もおしゃべりするでしょう。数人で座れるソファもあってくつろげなければ、韓国ではお客は入らないよ。だからあそこのコーヒーは高いんだ。」スターバックスではテイクアウトすると損ということですね。韓国ではゆっくりのんびりする場所なのです。

 ところで、日本ではスタバと略していいますが、韓国では「ビョルタバン(星茶房)」といいます。コーヒービーンというスタバとしのぎを削っているカフェは「コンタバン(豆茶房)」例えば、「ビョルタバンのコーヒーより、コンタバンの方がおいしいよね」なんていうおしゃべりを耳にします。ちょっとかわいいネーミングで、思わず微笑んでしまいます。

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