携帯用ヨモギ蒸し
友人がとてもいいとすすめてくれたので、使ってみたのが「イェジミイン(礼知美人)」という名前の商品。これは韓国の汗蒸幕(ハンジュンマク)などでよくある「スクチムジル(ヨモギ蒸し)」の使い捨て版。小さな甕の中で漢方薬をぐつぐつ煮て、その蒸気の上に座り、下半身を温めるという韓国伝統の民間療法で、日本人観光客にも人気のようです。実際にこれで冷え性が治ったり、生理痛が軽くなったり、子宮筋腫が小さくなったという人が周りにいたりします。小さな便器のような形で家庭用も出ていて、痔に悩む男性も愛用しているそうです。
さて、「イェジミイン(礼知美人)」は生理用品コーナーで売られています。箱もゴールドで何だか高級そうだし、5つ入って8500ウオンくらいするので、買うのを渋っていましたが、寒さの到来とともに買ってみました。さて、包みを開けると、中には小さなホッカイロのようなものと女性の月経用ナプキンが一枚。ホッカイロを振るとすぐに温かくなってくるので、これをナプキンの裏側(外側)に貼り付けて着用します。(説明書きには低温やけどに注意とあります)
しばらくすると、体がぽかぽかと温かくなり、オンドルの部屋で着用したのを後悔したほど熱くなってきました。これは凍てつくような韓国の冬、外を歩くのにいいかもしれません。ヨモギの匂いがほんのり漂うのもなかなかいいです。ヨモギ蒸し愛好家にはおすすめしたい新製品でした。
それにしても長い韓国生活でわたしを支えてくれたのは、こういう「モメチョッタ(体にいい)グッズ」の数々でした。韓国の人たちは伝統的な生活の知恵を何とかして現代社会でも活用しようと情熱を注いでいるように思います。例えば、季節の変わり目などに、最先端オフィスで滋養強壮剤のような漢方薬を食後に飲む人がいたりする光景は面白いものです。
わたし自身、韓国で生活しながら自然と健康に対して関心が生まれ、生活に取り入れるようになっていました。日本のようにおいしいコンビニ弁当が手軽に買えたり、安い値段で洋食が食べられるファミレスなどがあればいいのにと思うこともありましたが、朝はお粥屋さんで昼は安いキムパプをと外食が続いても体調を崩すことが少ないのは、体にいいものを食する文化がしっかり根付いているからだと思います。
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