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シンガポール/シンガポール特派員ブログ 仲山 今日子

シンガポール・シンガポール特派員が現地からアジア地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。


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今年のミシュランで11月にアモイストリートにカジュアルラインのアラカルト中心の新店をオープン予定のMeta。

ヘッドシェフのSun Kimシェフは、和久田哲也シェフのTetsuya’s(テツヤズ) で2年半、そしてWaku Ghin(ワクギン)のオープンの為にシンガポールにやってきて、2年間働いたという、キャリアの持ち主。和久田シェフから学んだ、「テクスチャー、バランスのとれたフレーバー、旨味」の三つを大切に料理をしていきたいと語ります。(詳しくは過去記事をご覧ください)

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ディナーコースは、5コースが98ドル、7コースが138ドル。80ドル〜ワインペアリングもあります。今回は、7皿のコースをいただきました。

まずはアミューズ。タピオカでできた、軽いクラッカーの上に、角切りにしたタコ、イクラとフィンガーライムで味わいと固さの違うプチプチした食感を。アイオリソースでイクラの油分を強調し、ワカメと昆布のパウダーで海の旨味をプラス。

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ごく薄い自家製フラットブレッドの上に、唐辛子を使わない自家製の白キムチとオーストラリア産の鮭、上から黒大根を針生姜くらいの細い千切りにしたものを乗せて。キムチのニンニクの旨味が、発酵で丸みを増したところに、鮭がよく合います。

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あたたかいオニオンタルトに、オーストラリア黒トリュフのスライスをかけて。

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最初フレンチで修業をしたというSunシェフらしい一皿です。


コースに9ドル追加で食べられるミルキーな味わいの大粒のアイリッシュオイスターは、日本の米酢に昆布を3日間浸して作った、和久田シェフ直伝の寿司酢がベースになっているそう。

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酸をしっかり利かせた味は、まさに和久田シェフの味のバランス、牡蠣の雑味のないクリーミーさをうまく引き立てています。以前お邪魔した時は、上にポメロが載っていましたが、今回はコチュジャンが。後味に辛味があり、食事のスタートを軽やかにしてくれます。


そして、個人的にとても気に入ったのが、コースのスタートの一品、Bonito。

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鹿児島県産の鰹に、サクサクした韓国産の生のプラムを、角切りにして、鰹出汁とゆずの果実味が効いた甘酸っぱいポン酢ドレッシングであえて、ミョウガをほんの少し。上には千切りの紫蘇と、エンダイブを少し。梅干しがそうであるように、紫蘇の葉と梅は合いますが、梅と似ていて、少し果実味と甘みのニュアンスが強く、生食に適したやや柔らかい食感のあるプラムに変更。

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鰹の出汁と生の鰹との相性は言うまでもなく、この日のメニューの中で特に気に入った一品でした。


続いては、ビートルートとブッラータの相性の良いコンビネーション、Beetroot。

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むっちりした食感のビートルートの「ステーキ」はジャスミン茶でスモークしてあり、食べた後に、ほんのりとジャスミンの香りが残ります。ザクロがしっかりとした粒の食感と生のフルーツならではのみずみずしさを与え、ピクルスにしたビートルートが程よい酸味を、そしてブッラータがふわっとした食感とクリーミーさを与えています。

Octopus。

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タコは、74度で6時間低温調理してから200度のオーブンでこんがりと焼き上げているということで、自家製のXO醤、みじん切りにしたニンニクで作ったフライドガーリックが横に添えられ、その上から紫のチコリ、ラディッキオが乗せられています。イカスミとエルサレムアーティーチョークに、ほんの少しだけバターとクリームを加えたピュレを添えて。

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ラディッキオがほんのり、キャラメリゼしたように甘いと思ったら、みりんと醤油、バターを塗って香ばしく焼き上げているから。母が経営する韓国料理店を子供の頃から手伝っていたというSunシェフ。コチジャンに代表されるように、韓国の味は、辛味と甘味、そして発酵が生み出すコクを生かした料理。そのバランスの取り方がとても上手だと感じます。海のエキスを凝縮したようなムール貝を添えて。

Grouper

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シンガポールで愛されているハタの仲間の高級魚、グルッパーはふんわりとした食感が引き出されています。皮付きのまま蒸してから皮を取り除き、黒きくらげやオイスターマッシュルーム、しいたけ、焦がしたえのき茸などを乗せ、受けあら昆布とわかめのパウダーをかけて。スープは、鰹と昆布の出汁にさらに干し椎茸の出汁を加え、醤油とみりん、さらに隠し味にはディルも入っています。ピリ辛なのは、柚子胡椒を入れているから。上には海水の味がする、日本産のアイスプラントを添えて。韓国にも日本の煮魚に近い料理があるそうですが、出汁のニュアンスと白身魚ならではの味わいが、どこか日本の魚の煮付けを思わせるバランス。

メインは二種類からのチョイス。

Pluma

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イベリコ豚の首肉 plumaは、洋梨やリンゴ、醤油、ニンニク、ごま油などで一晩マリネしてから、60度で1時間低温調理器で加熱し、サービスする前に備長炭で炙ってあります。韓国のバーベキューをイメージした甘辛の味。

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パースニップをバターで炒めてからクリームとあわせて作ったピュレが、肉に洋梨のような香りとほんのりとした甘みを加えています。

Pigeon

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フライパンの強火で焼き付けたフランス産の鳩は、モモ、胸、ささみの全部が楽しめる内容です。そして、サイドにあるピュレは、人参を西京味噌でくるみ、200度のオーブンで中に火を通し、外側を焦がしてから牛乳と少量のバターでピュレに、仕上げに日本の山椒を加えています。

Tropical Summer

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デザートは、マンゴーサルサとクランブル、パッションフルーツソルベに生のパッションフルーツ、そして、ほんの少しの砂糖を加えてホイップしたココナッツクリーム。

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ふんわりした泡、上にはすっきりとミントオイルを垂らして。

Barbecue

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そして、韓国のバーベキューをイメージしたという個性的なデザートは、ベーコンと甘いバナナのチャツネにキャラメリゼした玉ねぎを加え、タヒチアンバニラを使ったスモークアイスにコチュジャンのスポンジを合わせて。その下にはチョコレートのクリーム。後味がチリチョコレートになるのは気に入りました。

小菓子は、ラベンダーのマカロン、コーヒーのシュー、きな粉を中心とした、マルチグレイんの粉まぶしたチョコ。

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中が柔らかいチョコレートは、きな粉がまぶされると、餅のようなテクスチャに感じられるのが面白かったです。

現在のメニューは8月いっぱいまで。
特に生のシーフードを使った皿は、和久田シェフ直伝の日本の三杯酢や寿司酢の甘酸味のバランスと日本の出汁をベースに、自らのルーツである韓国のコチュジャンの辛味とコクを上手にミックスしている印象です。


現在Metaは30席ですが、11月にオープン予定の2号店では、50席と席数を増やし、アラカルトを中心にしたカジュアルなお店にして、お任せコースのMetaとの住み分けをしていくということです。


<DATA>
■Meta(メタ)
営業時間:ランチ 12:00~14:30(平日)、ディナー 18:00~22:00(月曜~木曜)~23:00(金曜・土曜)、日曜休
住所:9 Keong Saik Road, Singapore 089117
電話:+65 6513 0898
アクセス:MRTアウトラム・パーク駅徒歩7分



2017年8月 7日

先日、アジアのベストレストランで3年連続アジアナンバー1、Gagganの Gaggan Anand シェフがシンガポールのモダンスペイン料理店、Ola Cocina del MarのDaniel Chavezシェフとコラボレーションを行うということで、スペシャルディナーとブランチにお邪魔して来ました。

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双方の店の名前から、GGGOLAと名付けられたこのイベント、2015年に、アジアのベストレストランのシンガポールの審査員長でもある、Evelyn Chenさんの紹介で出会ったという2人のコラボレーションは、シンガポール、タイ、シンガポールと場所を変えて、これで3回目。

今回はディナー開始直前の夕方5時半ギリギリまでメニュー作りを検討したという白熱した内容になりました。メニューが、「コース」という表現ではなく、「ラウンド」1から5に分かれているのも面白いです。

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まずでてきたのは、Gagganシェフによるアミューズ。薄く切ったスイカ。種に見えるのは、エビのペーストと砂糖を混ぜたもの、上からはスダチを散らしています。タイを始めとする東南アジアでは、果物に唐辛子と小エビのパウダーを混ぜた粉をかけて食べることも多いですが、そこにインスピレーションを得たとか。手で食べて、とGagganシェフ。インド出身のシェフらしく、インド風に手で味わうことを勧めています。

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続いては、Danielシェフから。
Pan con Anchoa、トマトアンチョビ、オリーブオイルの一口大の小さなブルスケッタ。

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そして再びGagganシェフ、Yoghurt Explosion。

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「ヨーグルトは、自分にとって、和食の出汁のようなもの」と語るGagganシェフにとって、とても大切な、長年出し続けているシグネチャーメニューでもあります。エル・ブリで修行したシェフらしく、スパイスの効いたヨーグルトをアルギン酸ナトリウムで固めています。

スモーキーなナスのビスケット、Eggplant Cookies は、


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ナスを焦がしてから皮をむき、パウダー状にして固めたもの。麦焦がしのようにほろほろと崩れる食感、最後にインドのスパイスやカレーリーフのようなハーブのニュアンスが残ります。


そして、ディルで作ったコーンにたっぷりの北海道産のウニを詰めた、Bafun Uni。

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ジントニックとわさびを加えたと言うディルのコーンが、濃厚な海苔に近い香りになっていて驚きました。コーンの底までたっぷり上質なウニが入っていたのが個人的にはとても嬉しかったです。


Tom Yam、シュリンプカクテルトムヤムクンは、甘い味をつけた海老の頭の殻の部分だけを使い、中にトムヤムクンのクリームを詰めたもの。

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トムヤムクンといえば、もちろんスープ。その名前からイメージする食感と全く違う、カリカリという軽い食感とともに、トムヤムクンの味が広がります。


Cevichito glechita

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ペルー人のDanielシェフにとっては故郷の味の代表格、セビーチェですが、鯛を使ったセビーチェの横に、セビーチェに欠かせない調味料、タイガーミルクを使った冷たいスープをサイドに添えて、口の中でセビーチェになるように工夫されています。スープの中には、一粒だけ、カリッと仕上げたペルー産のコーンが隠れています。


ここでいただいたのは、フランス・ローヌのコンドリュー産。代表的なヴィオニエ種の白ワインで、程よい収斂感が、食材の旨みを増幅させてくれます。


Daniel シェフによる、Tuna Tonnatoは、生のマグロのタルタル。表面を少し炙った小さなイカが香ばしさを添えています。

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GagganシェフのFoie Gras Marshmallow Yuzu

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柚子の香りのカレーのつるりとしたゼリー状の皮の中に、マシュマロのように柔らかいフォワグラのムースを詰めて。柚子とインドのスパイスと言う組み合わせが新鮮でした。


同じくGagganシェフが、日本のカツカレーに影響を受けて作ったと言う、Pork Vindaloo。

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Vindalooというカレーで使われる、カルダモンやクローブの甘い香りをまとったジューシーな豚肉を、とても細かいパン粉の衣をつけて、カリッと揚げています。


Daniel シェフによる、Salpicon。

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細かく賽の目に切った野菜などを和えたサラダ仕立てのスペイン料理ですが、細かく刻んだトマトに、茹でたそら豆、アンチョビ、デラウェアのぶどう、モッツァレラチーズ、オリーブオイルなどを加え、炭火焼したタコに和えてあります。

Daniel シェフによる、ペルー風チキン、Pollo a la Brasa。

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こんがりと焼き上げた鶏肉の下に、鶏のレバー、カレーリーフや唐辛子、フルーティーなバナナの実、キヌアなどを混ぜたものを敷いた一品。


爆弾のようなインパクトのある見た目の軽いドーナッツのような揚げ物は、Gagganシェフの手によるもの。

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フィリングは、塩漬け卵黄に小エビ、イエローカレーペーストを合わせたもの。ネギのオイルを乾燥させた砂が添えられています。


Daniel シェフによるAnticucho con Romesco。

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オーストラリア、クイーンズランド州産のWestholme和牛の鉄板焼き、ロメスコソースを添えて。ペルーのとうもろこしと、フライドオニオンを添えてあります。

Wild Mushroomsは、Gagganシェフ流の朝食。

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温泉卵に、コリアンダーやカリカリのパン粉とともに炒めたシャンテール茸、しめじ、しいたけ。唐辛子とすだちを少しかけて、どこかタイのガパオを思わせる味付け。


Daniel シェフによるBamboo Clam。

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サクサクとした歯ごたえのマテ貝は、ピンクグレープフルーツとバターで、どこかブールブランソースのような印象に。
イカ墨のソースを纏わせたfideuaと呼ばれる、スペインのパエリア料理などで米の代わりに使われる短いパスタを添えて。ちょうどパエリアのように、おこげも作ってあり、香ばしく仕上げています。南仏のエスペレット唐辛子がアクセント。


Gagganシェフによる、Fish Paturi Cedarwood

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まずは金目鯛を、コリアンダーの葉や生姜、ニンニク、ベンガリマスタードオイルで作った自家製のグリーンマサラを塗ってからバナナの葉で包み、ジョスパーオーブンで備長炭と共に50%まで焼き上げ、最後に日本の経木で包んでバーナーで炙って焼き上げるというダイナミックな料理。

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Daniel シェフによるBull Obesaは、フランスのザリガニの仲間、エクルヴィスを使った生クリーム仕立てのフランス風ソースにムール貝、クスクスを入れ、エスペレット唐辛子を添えて。


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Gagganシェフは、Curry Crab

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ワタリガニにココナッツクリーム、そしてタイのフィッシュソースやコリアンダーも加えた、ちょっとアジアな雰囲気もあるカレー。バスティマライスを添えていただきます。

コースの締めに炭水化物を持ってくるのが、日本料理が大好きと言う二人のシェフらしい感じがしました。


デザートは、二人のシェフの共作、

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右がイベリコ豚のハムが入ったスポンジケーキに、ビーツ、上からエルダーフラワーのジェルをかけたもの。
左は、ライスプディングにラムレーズン、日本のデラウェアぶどう、スダチの皮を削りかけて。

Gagganシェフは、甘味とスパイスをしっかり使う、インド料理とタイ料理の共通点をうまく生かした料理のように感じました。はっきりとしたインパクトのある味付けで、インド人シェフらしく、油の旨味をしっかりと使っている印象でした。

Danielシェフは、新鮮な海の幸が獲れるペルーの中でも海沿いのリマ出身、そしてミシュラン三ツ星のスペイン料理、Santiのシンガポール店をヘッドシェフとして取り仕切ってきただけあり、スペイン料理の流れを汲みつつ、シンプルに生やグリルしたシーフードを使う、ペルー料理を中心に提供。

それぞれのシェフの「自分らしさ」を追求したメニューでした。

そして、翌日は、一ツ星のCorner HouseのJason Tanシェフ、二ツ星のOdetteのJulien Royer シェフ、そしてGagganシェフが経営しているモダンドイツ料理店、SuhringのSuhring 兄弟などのゲストシェフ、そしてDanielシェフが6月にオープンしたばかりのセビーチェ専門店、TonoのMarioシェフなどによるブランチイベントが。それぞれのシェフが、自分の懐かしい味、というテーマで料理を小皿料理で紹介しました。

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DJによる音楽も入り、料理の提供が終わると、シェフたちもワインやビール片手に、一緒に楽しんだイベント。突然シャンパンシャワーを始めるGagganシェフ、若さと勢い溢れるキッチンの様子は、まるでロックバンドのステージのよう。

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Gagganシェフは、福岡のLa Maison de la Nature Gohの福山剛シェフと共に2020年に店を閉めて新店をオープンする予定。そして、7年間Gagganシェフの右腕として働いてきた、インドネシア人のロランさんが、店舗を引き継ぎ、新しい料理を提供することになっているそうです。

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Gagganシェフは家族のいるタイと、福岡に一ヶ月ずつ滞在予定で、「本当にシリアスなガストロノミーを提供するつもり」と語っていて、2021年からは3ヶ月かけて、日本全国に食材探しに出るそうです。この様子はドキュメンタリーとしても放映される予定、日本の各地の魅力をどんな解釈で表現していくのか、とても楽しみです。

また、ホストシェフであるDanielシェフも、今後もラテンアメリカのベストレストランに選ばれたペルーのレストラン、RafaelのRafael Osterlingシェフとコラボレーションを行う他、8月下旬に開店5周年を迎えることを記念して、Esquina、Salted and Hung、Bincho などのシェフを招いて、ライブバンドの音楽共にパエリアを楽しめるイベントなどを予定しています。
様々なバックグラウンドを持つシェフが行き交う交差点のような、Ola。シンガポールを訪れる数多くのシェフがプライベートでやってくるのも納得の、ラテンの陽気さが溢れるレストランです。

<DATA>
■GGGOLA3
会場:Ola Cocina del Mar
日時:2017年7月29日 19:00~、30日12:30〜
住所:Marina Bay Financial Centre Tower 3,#01-06 12 Marina Boulevard, Singapore 018982
電話:+65 6604 7050
アクセス:MRTダウンタウン駅徒歩3分


2017年8月 6日

Chris Miller シェフのレストラン、Stellar at 1-Altitude。最近Chrisシェフがオーストラリアに牧場視察に行った、Tajima和牛を扱い始めたということで、Tajima和牛の魅力を知るスペシャルコースをいただいて来ました。

現在Stellar at 1-Altitudeでは、牛肉のおよそ半分をこのTajima和牛にしているとのこと。厳密にいうと、実際に使っているのは、雄がTajima和牛、雌がアンガス牛の交配種。なぜこの交配種かというと、和牛由来の脂の旨味と、アンガス由来の赤身のコクがあるからなのだとか。毎月2頭を丸々買って、Monti、Summerhouse、Botanicoなどの関連のレストランで分けて使っているそうで、今回のコースにも様々な部位が登場します。

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普段このTajima和牛は、アラカルトやディナーは6コース$130のConstellationsのメニュー などで味わうことができます。

シャンパンの代わりに、こちらはいかがですか?とオススメされたのが、今注目のイギリスのスパークリングワイン。

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地球温暖化で、シャンパンの産地がどんどん北に上がっていっているのも、その生産が可能になった背景にはあります。こちらは、シャルドネ100%のブランドブラン、シャンパン製法、瓶内発酵を経て出荷されています。香りは、イーストや乳製品のニュアンスがあります。飲んだ後は、切れ味を感じるというより、どこかまったりした果実感の残る印象で、とても面白かったです。


MANCHEGO ESPUMA

スペイン産の濃厚でコクのあるモンチェゴチーズ。そのエスプーマと程よい酸味に大地の味がする赤ワインビネガーに漬けたビーツ。

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Spicy Tajima Wagyu Tartare

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ゴマのサワードゥブレッドの上に、伝統的な牛肉のタルタル。モモ肉の中にもかかわらず、しっかり脂の乗る部位、トモサンカクを使っているので、赤身と脂身の両方の旨味が楽しめます。「サーロインの下にあって、ほぼサーロインと変わらない、牛肉らしい赤身の味わいがある」とChrisシェフ。シャロット、新鮮なホースラディッシュ、マスタード、ケイパーを刻み込んで、上にはしっかりと辛味のあるクレソン。

TRUFFLE NEST

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日本の赤玉卵をスクランブルエッグ、その上にはミルクを温めた時にできるオブラートのようなミルクスキン、軽くレモンを絞ったオシェトラキャビア、そして、オーストラリア・ヤラバレーで生産されている、ペリゴール種と同じ品種の黒トリュフ。ジャガイモを細かく刻んで揚げたものを加えて。


ここまでは、スパークリングでのペアリングでしたが、

ここで、南仏プロバンス、バンドール地域Chateau de PIBARNONの赤ワイン。この地域は粘土石灰質土壌で、豊かな土の栄養とミネラルのバランスが取れたワイン。

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Mourvèdreという品種のぶどうで、スパイスや大地の香り、それがトリュフやマッシュルームのニュアンスに合うと選ばれたそう。タンニンが柔らかいので、蒸し煮で脂を落とした牛肉に合う、ということから選ばれたそう。

BRAISED TAJIMA WAGYU CHUCK RIB

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3日間、10%の塩水に漬け込んだカタサンカクの肉を、塩抜きしてから赤ワインで煮込み、最後に300度以上になる炭火のオーブン、Josperオーブンで表面に住みの香りをつける程度に焼き上げたもの。肉はそのままの味を味わうように、肉汁にコーヒーを混ぜたシンプルなジュを添えて、あしらった人参のピュレは、甘味だけでなく塩気もしっかりつけて、その味で食べるようになっています。フレッシュなグリーンピースは、ほんの少しだけ火を通して、生の持つフレッシュな甘みを極限まで残して。
表面を軽く炭火焼きしてあるので香ばしく、筋の部分がトロトロのゼラチン質になっているものの、肉全体がクタクタになりきっていない食感がとても好みでした。

GAMBERI PRAWN

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シチリア島産の赤海老、Gamberi Rossoは、ねっとりとした身質を生かしてカルパッチョ仕立てに。黒トリュフにオリーブオイルとバジルを混ぜたサルサソース、上にはピンクフィンガーライムを乗せて、まるでエビの卵のような食感で、噛んでみると清々しい酸味になるという面白い対比のアクセント。さらに、バーネットを乗せて酸味をプラスしています。

合わせるのは、しっかりと酸の乗ったシャブリ。シャルドネ本来の味を生かす、ステンレスタンクで作られた早飲みタイプで、心地よいミネラルがあり、濃厚なエビを軽やかにしてくれます。

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Sous vide and grilled oyster blade

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OysterBladeとは、日本で肩肉の端にある、ミスジと呼ばれる部位。サシが綺麗に入っているのが見て取れます。「筋を取り除くと、リブアイに負けない味わい」とChrisシェフ。

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中東の、焙煎していないゴマを使ったペースト、タヒニを使ったビーツのフムス風ソース、ビーツのビネグレットを添えて。
牛肉と相性のいいポテトを細かく刻み、揚げたものが添えられています。


ワインは、しっかりとした樽の香りと、豊かな、やや甘めの果実味があるニュージーランドのシラーズ。

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この果実味に合わせるのは、TRUFFLE OTORO。長崎産の大トロを、白アンチョビ、ケイパー、バジルオイルやオレンジの皮などと共に漬け込んだ後に軽く表面だけを焼き、内側の生感との対比が楽しめます。こちらには、リゾーニパスタに、パンチェッタ、ジロール茸、パルメザンチーズ、ヘーゼルナッツなどを混ぜ込んだリゾットを添えて。

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ここで、店内にあるハーブガーデンに向かい、グラニテ代わりのリフレッシュ、TRIP TO THE GARDEN。毎回内容が変わるのですが、この日はレモンメレンゲを液体窒素で凍らせ、ジンを数滴垂らしたもの。

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そして、肉そのものの味が楽しめる、キメの細かいリブアイ(リブロース)はJosperオーブンで仕上げてステーキに。
TAJIMA RIB EYE MS 9

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モッツァレラのような食感のポテトニョッキに衣をつけて揚げたフライ、ジロール茸、ブルーフット茸、そしてジロールなどを詰めたシャロット、フォワグラのソース。

そして、デザートに合わせて、ロワールのシュナンブラン100%の遅摘みワイン。自然にカビが発生するのを待って醸造しています。ソーテルヌほど甘みが強くなく、粘度も控えめ。ペトロール香の奥から、レーズンのような香りが立ち上って来ます。


Jasminシェフによるデザートは、ローストコーンアイスクリームに、ローストコーン、ベーゼルナッツバターを合わせたもの。ソルティーフィンガー(シーバナナ)、水分をたっぷり含んだサクサクしたテクスチャがコーンのテクスチャーとあっていて、塩気がコーンの甘みを引き立てます。

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アーモンドとヘーゼルナッツのメレンゲにイカ墨を混ぜ込んで作った、溶岩のような器の中は、カモミールのアイスクリームに、ホワイトチョコレートをキャラメル状になるまでゆっくりと加熱したもの、フレッシュなイチゴとイチゴゼリーを入れて、パブロヴァの再構築。上には、スミレの花とディル、乾燥したハニーコームを入れて。

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真空調理器で65度で15分ほど軽く火を入れたルバーブを巻き、中には160度で20分ほど、焦がさないように焼いたルバーブを混ぜ込んだクリームが入っています。上にはローズのチュイル。


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最後は、レモンと生姜の砂糖煮、りんごがチューブに入ったデザートで締めくくり。

実際に食べてみて、最初のうちは牧草飼育、肥育期間に入ると徐々に穀物肥育に切り替えるそうで、しっかりと穀物の甘みが楽しめる牛肉でした。
一頭買いならではの様々な部位が楽しめるのも魅力、ぜひその味を確かめてみてくださいね!

<DATA>
■Stellar at 1-Altitude(ステラ・アット・ワン・アルティチュード)
営業時間:ランチ 11:30~13:45(平日のみ)、ディナー 17:30~21:30、(いずれもL.O.)無休
住所:1 Raffles Place, Level 62, Singapore, 048616
電話:+65 6438 0410
アクセス:MRTラッフルズプレイス駅徒歩1分


2017年8月 1日
2017年7月31日
2017年7月29日
2017年7月25日
2017年7月22日
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    シンガポール特派員
    仲山 今日子
    元テレビ山梨、テレビ神奈川アナウンサー。現在はフリーアナウンサー、ディレクター、ライターとしてお仕事を受けています。シンガポールのテレビ局J Food & Culture TV 勤務、All Aboutシンガポールガイドブログ。趣味は海外秘境旅行&食べ歩き、現在約40カ国更新中。

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