お皿の上で爆弾が・・・衝撃! のレストラン【$100Gourmet】
シェフが爆弾を持って来て、お客さんのお皿の上に投げつけ、
客席には悲鳴が・・・
ではなく、
歓声が上がります。
もちろん、何かの事件ではなく、これはれっきとしたイベントの一環。
お皿の上で砕けた「爆弾」の中からは、苺や山桃、アボカドのパンナコッタなど、嬉しい驚きのあふれる「火薬」が登場。爆弾は飴でできていて、そのまま食べられます。
(通常は、「爆弾」が爆発した後の状態で提供されます)
こんな驚きあふれる楽しいパフォーマンスは、きょうから始まったイベント、"$100Gourmet"のひとこま。驚きはこれだけに留まりません。これから1年間に渡って、ヨーロッパを始め、世界各地のミシュランスターシェフをシンガポールに招き、こちらの有名シェフとコラボレーション。この期間だけの為に作られた、全6皿のコースメニューが、たった100シンガポールドルで食べられる、というイベントなのです。
ただし、100シンガポールドルで食べる為には、シティーバンクのカードで支払うのが条件。本来180シンガポールドルかかる所を、半額近いディスカウントで食べられる、太っ腹なキャンペーンです。
今回の会場は、セントーサ島にあるファインダイニング、サン・ピエール(Saint Pierre)。
フランスのミシュラン一つ星のレストラン、「Le Charlemagne」からやってきた、Laurent Peugeotシェフと、シンガポールのセレブリティシェフ、 Emmanuel Stroobantシェフのコラボレーション。
(左がLaurent Peugeotシェフ、右がEmmanuel Stroobantシェフ)
クラッシックなフレンチで修行を積み、日本料理のアクセントを大切にした素材を生かしたヘルシーな料理、というのが両シェフ共通のコンセプト。同じバックグラウンドを持つもの同士、とてもスムーズにメニューの構成ができたそう。
では早速、その6皿のコースを見て行きましょう!
それぞれのシェフが独自に作ったメニュー、そしてコラボレーションメニューが2皿ずつという構成。
一皿目は、Laurent Peugeotシェフの、Marinated Scallop Tataki-Style, Bamboo Clam Tartare
フランスの三ツ星レストランで修行した後、日本の「コルドン・ブルー」や「Le Petit Bedon」などで計4年間働いていたと言うLaurentシェフは、実は日本語も堪能。(なんと日本語でインタビューさせていただきました! )
日本滞在中は、食材を求めて、北海道から沖縄まで、各地の農家を巡ったとか。「日本ではイチゴを2月に食べられるなんて驚いたよ!そして、その甘さにもびっくりした。それから、ワサビをワサビ田で食べたときのことは忘れられないよ、すごく香り高くて、ほのかに甘いんだ」
そんなLaurentシェフがフランスから大事に持って来たのは、フリーズドライにした香川産の3年熟成醤油。
この最初の一皿に、使われていました。
表面だけ軽く火を通したホタテ、そしてまったりとした質感のバンブークラムは、バルサミコ酢のソルベとソースで、甘めの仕上げ。そこに、フリーズドライの醤油のコクと香りが加わり、とても完成された味わいです。
続いては、Emmanuelシェフの、Momotaro Tomato Confit。
ヘルシーな料理を追求しているというEmmanuelシェフは、甘みとジューシーさが際立つトマトと出汁で湯がいたボタンエビのコンビネーション。軽く湯がいただけなので、中の部分が半生のボタンエビの火の入り方も絶品です。
そして、コラボレーションメニューの一皿目、Biodynamic Egg 63 Degreeは、
冷たいウナギのムースに、温泉卵、フォワグラのエマルジョンをあわせたもの。クリスピーなジンジャーブレッドチップが食感のアクセントになっています。
ウナギのムース??と、日本人には思いもよらない発想が出てくるのも、外国人シェフならでは。
濃厚な味の素材が重ねられているので、どんな感じになるのかな、と思っていたら、どれも軽やかに仕上がっていて、それぞれの味が全部混じり合うと、なぜか上等の鰻の味が再構築されている、そんな印象でした。最初ジンジャーブレッドと聞いた時に、ウナギと合うのかな?と思ったのですが、どこか山椒と重なる味わいに、食べてみて納得でした。
続いては、Emmanuelシェフのシグネチャーディッシュでもある、White Miso, Steamed Gindara Cod
味噌ベースのスープの中に蒸した銀ダラとが入っています。味噌の中に、ヒッコリーとオークの木でスモークしたバターが入っているので、香りにコクがあり、新しい感覚の一皿に仕上がっていました。
肉料理は、再びLaurentシェフ。Lamb Saddle, Dried Panoufle
ラム肉の上には、蜜蝋とオリーブオイルの皮に包まれたミルキーなガーリックソース、甘い黒ニンニクが乗っていて、肉の旨味を引き出してくれます。ラム肉のお腹の部分で、筋肉と脂肪のバランスのよいPanoufleは、シンプルに塩焼きで。脂身の甘みと香りを満喫できました。
そして、コラボレーションメニューのデザートが、冒頭の「爆弾」、Sugar Ball, Bakudan Style
お皿の手前に置かれた、エルダーフラワーのゼリーの香りと、コクのあるアボカドのパンナコッタの相性が抜群でした。
ミシュランシェフと地元スターシェフのコラボレーション、しかも4日間だけの期間限定のスペシャルメニュー。今しか食べられない味が、100シンガポールドルで味わえる貴重な機会、人気の理由もうなづけます。
今後のスケジュールは以下の通りです。
■Emmanuel Stroobant X Laurent Peugeot at Saint Pierre
4月22日〜25日
■Jason Tan X Niklas Ekstedt at CORNER HOUSE
4月23日〜26日
■Fukashi Adachi X Laurent Peugeot at Fat Cow
4月26日〜28日
予約開始と同時に、3時間で300席の予約があったとのことで、ほぼ全席完売だそうですが、今回ご紹介した
【Emmanuel Stroobant X Laurent Peugeot at Saint Pierreのみ、
24日(金)のディナーに9席、25日(土)のランチに20席、まだ空きがあるそうです】
興味のある方はぜひ!
予約はこちらから行えます。
シティーバンクカードを持っていない方は、申し込みをすればすぐに作成でき、更に110.5シンガポールドル相当のテタンジェのシャンパンのプレゼントがあるそうです。
(カードの作成はシンガポールに住んでいる方が対象)
次の「$100Gourmet」は5月下旬。詳細は随時アップされますので、
気になる方は、ウェブサイトhttp://100gourmet.sg/#/をチェックしてみてくださいね!
筆者
シンガポール特派員
仲山今日子
趣味は海外秘境旅行、現在約50カ国更新中。
【記載内容について】
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