ミシュランシンガポール・オフィシャルパートナー、Robert Parkerのワイン会

公開日 : 2016年10月23日
最終更新 :

ミシュランシンガポールのオフィシャル・パートナー、ロバート・パーカーのワインイベント"Matter of Taste" にお招きいただき、行ってきました!

世界各国で開催されているこのイベント、会場はGrand Hyatt。

まずは朝から、パーカーポイント90点以上のワインのみ、131のワイナリーから223種類以上が集まったウォークアバウトへ。

一般公開に先立ってのメディア向けのイベントでは、97~100点の4本のワインがふるまわれました。

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1本目は、97点のイタリアのワインTenuta dell'Ornellaia 2010から。カベルネ・ソーヴィニョンとメルロー、カベルネフラン、プティヴェルデのブレンド。タンニンはあるのですが、きめが細かくて口当たりがとてもまろやか。エレガントでバランスの取れたワインでした。どれもあと20年はセラーにおいておけるというワイン。

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2本目は、イタリアのIl Marroneto Brunello Madonna delle Grazie 2010ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ。飲み口はデリケートな酸味があり、繊細で軽やかな印象なのですが、徐々に枯葉のような優しく上品な香りが立ち上ってくるワインでした。パーカーポイント100点満点を取ったというだけあって、ほとんど市場に出回っていないものを、特別に用意していただきました。

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3本目は、カベルネソーヴィニョン90%のナパのワイン、Freemark Abbey Napa Valley Cabernet Sauvignon 2012(パーカーポイント97点)。まずははっきりした青ピーマンのような独特な香り、そして樽由来のヴァニラの香りも。個性がはっきりある、それでも飲みやすいワインでした。

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4本目は、Booker Vineyard My Favorite Neighbor Proprietary 2013 パーカーポイント99点、ベリーのような香りとすがすがしい酸味を持つ生き生きとしたワイン。カベルネソーヴィニヨンとプティベルデが中心のワインです。

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その後は、自由に会場を見て回ります。どれもパーカーポイント90点以上、綺羅星のように輝くワインばかり。1本数万円のワインも普通に並んでいます。中には、「ほとんど手元に在庫がないのだけれど、この為に持って来たんだ」という方もいたりして、各ワイナリーの威信をかけて、選りすぐりのワインを持って来ているのがうかがえます。

また、それぞれのワインメーカーの担当者からもお話が聞ける貴重な機会でもあります。

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まずは、フランス・アルザスからやって来た、Marie Zusslinさん。1691年創立の300年以上の歴史を誇るワイナリーの13代目です。20年前、父の英断でオーガニック栽培に切り替えました。

「ワインの味は土壌の味。だとしたら、有害な化学物質で土壌の本来の味を覆い隠したくない」という父の志を引き継ぎ、醸造責任者である弟Jean-Paulさんと共に、自然の味を生かしたワイン造りをしているそうです。「社員10人だけの、まさにファミリービジネス。働く自分たちにとっても、手間はかかっても、本当に体に良いものを作ることは大切」そんなMarieさんが一番気に入っているという、リースリングを頂きました。

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ふんわりと、豊かな白い花とフルーツの香りが漂い、フルーティーでも甘すぎない。スパークリングを含め、天然酵母を使い、補糖も一切行っていないのだとか。

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(ミシュラン一つ星フレンチ、beniの山中シェフも。現在beniはリノベーション中ですが、11月にオープン予定という事で、新しいお店に入れるワインを品定め)

また、700年の歴史を持つ、イタリアの老舗ワインメーカー、Frescobaldiからは、31代目!というErika Ribaldiさんが。Erikaさんの義父、Vittorio Frescobaldiさんと、Robert Mondavi(ロバート・モンダヴィ)との提携で1990年に生まれた、Luceを携えて登場です。

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Luceシリーズの中でも、サンジョベーゼ種100%という、Brunello di Montalcino(ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ)を頂きました。濃厚なベリーのフルーティーさがありつつも、後味にほのかにややスモーキーな木の香り、奥行があってバランスが取れた味わいでした。

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醸造家の方にはお目にかかれなかったのですが、以前シンガポールのグルメ雑誌、Cuisine & Wine Asiaの企画で一緒にテイスティングをして以来仲良くしてもらっている、Pierluigi Ferrariさんが「伝統的な製法にこだわった本物のブルネッロ」と太鼓判を押す、Poggio di SottoのBrunello do Montalcino 2011を頂きました。

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エレガントで上品。個人的にピノノワールの奥行のある香りが好きなのですが、そんな私の好みにぴったりのアロマ、口当たりもきめ細やかで、大好きなワインでした。

カジュアルラインでは、ワインの名産、西オーストラリアのマーガレットリバー、Mosswood。特にカベルネソーヴィニヨンはオーストラリア1との評判も高いそう。

その他にも、甘口のデザートワインも充実。

上海からやって来たMatthieu Delaunayさんは、様々な種類のポルトワインを携えて。

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シンガポール建国と同じ、1965年のポルトワインを試飲させていただきました。カスク(樽)ごと買って、600本を限定発売したそうですが、残りはもう60本しかないのだとか。甘さと酸味のバランスがよく、濃厚なのですがしつこくない上品な味わいです。「チョコレートやフォワグラと合わせて飲んでほしい」とMatthieuさん。

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その他、イタリア最古の醸造所の一つである、Avignonesi。

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Vin santo di Montepulcianoは、陰干ししたブドウを使い、10年以上の樽熟成を経て作られたという貴重なワイン。2000年のものを頂きましたが、特に高級ラインの"Occhio di Pernice"は、とろりとした口当たりに、熟成したバルサミコのような複雑味のある味わい。甘味を際立たせる程よい酸味が素晴らしかったです。

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(Grand HyattのSoren Lascelleエグゼクティブスーシェフによる、絶品マッシュルームリゾットなどの食事も提供されました。)

会員限定で、ワインに関しての様々な情報にアクセスできるウェブサイト、eRobertParker.comの年間会員は限定価格で参加できるイベント、Matter of Taste。この後は香港、マカオ、アメリカ・ナパバレーと、世界各地で行われる予定です。

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この後行われたGrand Finale Dinnerの様子は、次の記事でご紹介します!

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会場:The Gallery at Grand Hyatt

開催日時:10月22日(土)11:00~17:00

住所:10 Scotts Road, Singapore 228211

アクセス:MRTオーチャード駅から徒歩2分ほど

URL:https://www.a-matter-of-taste.com/

筆者

シンガポール特派員

仲山今日子

趣味は海外秘境旅行、現在約50カ国更新中。

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