ワールドグルメサミット2017授賞式へ!
本日行われたワールドグルメサミットの授賞式へ。今年で21回目を迎えるワールドグルメサミット、テーマをUnited Nationsと定めた今年は、ウクライナ大使の挨拶で幕を開けるなど、より一層グローバルな雰囲気を強めています。
自薦・他薦でエントリーし、一般投票、食のプロによる選考を経た数人がノミネートされ、その中から受賞者が発表される仕組みになっています。
今年の受賞シェフ・レストランなどをご紹介していきます。
シェフ・オブ・ザ・イヤーには、ミシュラン二ツ星のフレンチ、オデットのジュリアンシェフが選ばれました。
また、アジア全体の様子を知ることができるRegional賞には、例年日本や香港が多かったのですが、今年はタイやインドネシア、マレーシアのレストランが多数ノミネート。アジア・レストラン・オブ・ザ・イヤーには、インドネシア・バリ島のMozaicが選ばれるなどしています。リージョナル賞には、日本がノミネートされていなかったのが、少し気になりました。
主催者であるPeter A Knippさんは、「シンガポールは東南アジアの食文化をリードしてきたけれども、(スペイン文化があるフィリピンがスペインのシェフと組んで行ったフードイベント)Madrid Fusionが大成功を収め、インドネシア、マレーシア、そしてタイなどのフードシーンも見過ごせなくなってきている」と語ります。
では、どのようにシンガポールはその中で強さを発揮していくのか。Peterさんを見つけて解決の緒について尋ねると、「人生と同じで、トップになることより、トップに居続けることの方がはるかに難しいんだ。それは、一つの円のようなもので、いかにトップに戻ることの方が大切」と語ります。
「シンガポールとシドニーの人口はほぼ同じ。だけれども、レストランはシンガポールの方が倍の数ある。レストランの数を減らして、クオリティーを保ち、値下げ合戦をしない。そこに、生き残りのキーワードがある」と語ります。
「1日に一軒レストランがオープンし、2日に一軒が潰れている」と言われるほど、競争の激しいシンガポール。
フランスでは、過当競争を避けるために、レストランをオープンするためには、閉店したレストランの営業権を買う必要があり、トータルの数が制限されて居ます。今後はそのようなものが必要になって来るのかもしれません。
また、嬉しいニュースとしては、去年に続きノミネートされた、ワインバー La Terre の川合大介さんが、ベスト・ソムリエ賞を受賞したこと。
リスト全体はこちらになります。
Chef of the Year : Julien Royer (Odette)
Executive Chef of the Year : Christopher Christie (Marina Bay Sands Singapore)
Asian Cuisine Chef of the Year : Javed Ahamad (Punjab Grill)
Rising Chef of the Year : Kenneth Oh (Gattopardo Ristorante di Mare)
Pastry Chef of the Year (Regional) : Yves Matthey (Mandarin Oriental Hong Kong)
Pastry Chef of the Year : Kenny Kong (Resorts World Sentosa Singapore)
Asian Cuisine Chef of the Year : Tan Kim Weng (Shang Palace Kuala Lumpur, Malaysia)
Apprentice Chef of the Year : Samuel Quan (Amara Singapore, Element on Tras Street)
Baker of the Year
Woon Thai Suan (The Fullerton Hotel & The Fullerton Bay Hotel)
Chef's Choice (Western Cuisine) : Petrina Loh (Morsels)
Chef's Choice (Asian Cuisine) : VLV
Restaurant of the Year : Morsels
New Restaurant of the Year : Salted & Hung
Bar of the Year : Manhattan, the Regent Singapore
Caterer of the Year : Lavish
Restranteur of the Year : Wee Teng Wen
Restaurant of the Year (Regional) : Fook Lam Moon(福臨門) Hong Kong
Food & Beverage Manager of the Year : Nicolas Mercier (Fairmont Singapore Swissotel the Stamford)
Restaurateur of the Year : Gaggan Anand (Gaggan Bangkok)
MICE & Banquet Manager of the Year : Joseph Pua (Sofitel Singapore Sentosa Resort & Spa)
Restaurant Manger of the Year : Sally Chan (Yan Ting, St Regis Singapore)
Asian Restaurant of the Year : Blue Lotus Chinese Eating House
Asian Restaurant of the Year : Mozaic, Bali
Sommelier of the Year : Daisuke Kawai (La Terre)
Old World Wine List of the Year : Jaan
New World Wine List of the Year : Sakt Grill & Sky Bar
Sommelier Mentor : Lim Hwee Peng (Wine Craft Marketing & Services)
Wine Distributor of the Year : Asia Wine Network
Wine Retailer of the Year : Artisan Cellars
Gourmet Distributor of the Year : Classic Fine Foods
Gourmet Retailer of the Year : Huber's Butchery
Hospitality Institution of the Year : The culinary Institute of America
Hospitality Institution of the Year (Regional) : Berjaya University College of Hospitality Malaysia
Lifetime Achievement : Eric Teo, Lee Loong Sheng
修行中のシェフに対する賞や、ベストの料理学校の賞をを設けたりして、若者に料理の世界にもっと興味を持ってほしい、という思いも感じるアワード授賞式。
World Gourmet Summit は4月20日まで、様々なイベントが目白押し、詳しくは、以下のリンクをご参照ください。
<DATA>
期間:2017年3月20日~4月16日
会場:シンガポール国内各提携レストランにて
筆者
シンガポール特派員
仲山今日子
趣味は海外秘境旅行、現在約50カ国更新中。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。