ドイツ四季便り第1号 「春の訪れを告げるシュパーゲル」

公開日 : 2016年06月07日
最終更新 :

ドイツに来て間もない頃は、「ドイツの冬って暗くて長い!」と憂鬱だった私も、ドイツ生活15年目ともなれば、慣れたもので、最近では、「あらもう、こんなに日が長くなった。」と以前よりも冬を短く感じるようになりました。

そんな私でも、いやドイツ人でさえ、曇天の日が多い暗い冬が終わり、小鳥がさえずり始める春を首を長くして待ちわびているのです。

そして、その待っていた春の訪れを告げてくれるのが、"Spargel(シュパーゲル)"=白アスパラガスです。 

ただ今、ドイツはシュパーゲルの季節真っ只中!

Omas

"オーマの茹でたてシュパーゲル"            流石ベテラン、茹で具合抜群!

シュパーゲルは、早いところでは、3月下旬頃から、通常4月初旬頃から市場に出回ります。

町の市場に、通り沿いに、はたまた、スーパーの前に小さな専用の小屋が出来て、地元のドイツ産シュパーゲルを販売します。

まだ出回り始めのシュパーゲルは、お値段もとってもお高め。

それでも、ドイツ人は、初ものの旬のシュパーゲルを買って家族で楽しむのが恒例の様です。 シュパーゲルは、春の訪れを告げてくれる嬉しくて美味しい旬のものなのですね、きっと。

私たち家族が親しくしてもらっている、ドイツのOma(オーマ)=おばあちゃんも、この時期になると、「シュパーゲル食べにおいで」と言って誘ってくれることがあります。  写真のオーマのシュパーゲル美味しそうでしょう?

家庭のシュパーゲル料理、本当に美味しくてほっぺが落ちてしまいます。

Omas

こんな美味しいシュパーゲルを食べさせてもらったからか、ドイツ人の思い描く"春=シュパーゲル"の感覚が、そしてシュパーゲルの季節になるとウキウキする感じが、最近良く分かります。 毎年この季節になると、シュパーゲルを食べたくなるのです。

【レストランで食べるシュパーゲル】

ドイツのレストランでは、必ずと言って良いほど、旬の食材を使った特別メニューを用意しています。 

メニューの中に"Spezialitäten(シュペツィアリテーテン)"という名前を探してみて下さい。 そこに季節の旬の食材を使った料理がズラッと並んでいると思います。

今の時期なら、きっとシュパーゲルの特別メニューが用意されていますよ。

Spargelsuppe(シュパーゲルズッペ)=白アスパラのスープ、Salat mit Spargel(ザラート・ミット・シュパーゲル)=白アスパラのサラダなどの前菜に、シュパーゲルのメイン料理などが並んでいることでしょう。

通常、シュパーゲルは、お肉のステーキ、ハム、Schnitzel(シュニッツェル)と呼ばれる日本のトンかつ(牛肉の場合も)のようなものと合わせて食べることが多いです。

Omas

でもこれ、ボリュームがかなり多いので、オーダーのし過ぎに要注意です。 小食の方や、とにかくシュパーゲルが食べてみたいだけと言う方には、シュパーゲルのみというのもメニューにありますので、何人かでシェアするというのが良いかもしれません。

ソースは、バターを溶かしただけのシンプルなButtersoße(ブッターゾーゼ)、Hollandaise(ホーランダイズ)という卵の黄身とバター、レモン汁で作られるこってり濃厚なソースなどが王道です。

今年初のシュパーゲル、先日家族でレストランで頂きました。 私は、鮭のソテーにシュパーゲルを、主人はシュニッツェルにシュパーゲルをオーダー。 

Spargel (Lachs).jpg

2016年初のシュパーゲル、シャキシャキして甘くてとても美味しかったです。 

シュパーゲルのピークシーズンは4月・5月、そして、5月下旬から6月初旬頃にかけて、市場からだんだんと姿を消していきます。 もう間もなくシュパーゲルの季節が終わってしまいます、ちょっぴり名残美味しい...

この季節にドイツに来られるなら、是非ドイツに春の訪れを告げてくれる旬のもの、シュパーゲルに挑戦してみて下さいね。 

ドイツ人のようにヨーロッパの春を感じながらウキウキ感とシュパーゲルの美味しさを、存分に味わって下さい。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。