ドイツの常識、日本の非常識⑤ こんなにも違う!ドイツ流ご祝儀の贈り方
会社の同僚に子供が生まれたら、日本ではどのようにお祝いを贈りますか?
日本で、同部署や他部署の方からお金を集める時、「1人いくら(たとえば1000円とか)」と決めて同額ずつを集めますよネ。
場合によっては、役職別に値段を決めてとか...
ドイツでももちろん、同僚にお祝い事があったら、同じ様にお金を集めて皆でご祝儀を贈る風習があります。
でも、お金の集め方や、渡し方が日本とは全然違います。 今日はそんな"ドイツ流ご祝儀の贈り方"をご紹介してみたいと思います。
まず、お金を集める際に、金額は指定しません! あくまでも、ボランティアですから、「いくら下さい!」というのはドイツではあり得ません。
大体、中身の見えない大き目の封筒か箱を用意して、任意で各自が金額を決めてその中に入れて行きます。
同時に同僚へ贈るメッセージカードを持っていて、そこにメッセージを書いてもらいます。
人によっては、1ユーロからその人との関係性で各自が判断します。 「私、その人知らないから...」とはっきり断る人もいるくらいです。
こういう任意というのに慣れていない日本人は、面喰ってしまいますよネ。 ちょっと判断が難しいところです。
大抵、駐在員の方のところに伺うと、「大体いくら位払うものなの?」と聞かれることが多いです。
では、次に、「集まったお金をどの様に贈るか...」ですが、これが、また全く日本人のイメージとは異なります。
出産祝いなどは、大抵、ちょっとしたお祝いのプレゼントを購入し、残ったお金は、好きなものを購入してもらえるように、そのまま現金を贈ることが多い様です。
日本ならご祝儀袋に、新札を用意して曲げることの無い様にぴんとしたお札を贈りますよネ。
ドイツ流は、なっなんと、折り紙の様におってデコレーションしてしまいます。
もちろん、封筒に入れてとか、"Gutschein(グートシャイン)"所謂商品券にして贈る場合も多々あります。
上の写真は、娘の出産時に、旦那様の会社の方が送ってくれたお祝いです。
かぐや姫の筒の中には皆からの心のこもったメッセージカードが入っていました。
そして、娘が愛用した"Schmusetuch(シュムーゼトゥーフ)"と哺乳瓶と共に、ユーロ札がこんなに折りたたまれて...
皆の愛がたくさん感じられてステキなプレゼントでした。
ただ、お札を使う時にあまりにもしわくちゃで、お店で出す時に少々恥ずかしかった経験があり、自分が送る時には、あまり細かく畳まなくて済むハート型にしました。
一番最初の写真にちらりと見えているお札は、実はハート形に折ってあります。
ドイツ流なら、皆から集めたお金を全てお渡しすることができます。
ちょっとビックリなドイツ流ご祝儀の贈り方ですが、これはこれで、合理的なドイツ人らしさが出てて思わず笑みがこぼれます。 そして、本当に心から祝福されてると感じられるから不思議です。
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