欧道紀行スペイン編:バレンシアの火祭り"Fallas(ファジャス)"-III

公開日 : 2017年05月27日
最終更新 :

ポンちゃんが案内するバレンシア⑨

ファジャスの最終日に行われる"la Cremà"(クレマ)、誰もが火祭りをイメージするメインイベントですね。

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今回私たちが体験したクレマは、バレンシア中心部、特にメイン会場となる市庁舎前のクレマではなく、ポンちゃんが住むバレンシア郊外の町で行われたクレマです。

旅行者目線で言えば、「バレンシアのメインイベント、クレマをメイン会場の市庁舎前で体験してみたかった...」というのが本音ですが、今回はポンちゃんにお任せで現地体験型の旅でしたので、これももちろんアリ!です。

ポンちゃんが住む町は、ちょうど、私が住むフランクフルト郊外の町、シュタインバッハと同じような立ち位置の町です。 シュタインバッハもそうですが、郊外の町と言えども、ミニバージョンとは言え、皆でお祭りを大々的に盛り上げます。

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「ファジャは、大小対になって設置されています。」

と今回のシリーズ③でご紹介しました。

最初の写真は、"Fallas Infantiles(ファジャス・インファンティレス)"と呼ばれる子供部門の小さな方のファジャです。

そして、こちらがポンちゃんの住む町の大人部門の大きな方のファジャです。

ファジャを燃やす儀式、かなり静粛な感じが漂うので"儀式"と呼ぶのが相応しい...、クレマですが、まずは、子供部門の小さな方から点火されます。 各地区・団体で選ばれたミス・"Fallera(ファジェラ)"が導火線に火をつけます。

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この名誉あるミス・ファジャラも、大人と子供とそれぞれ居て、大小それぞれのファジャの点火を担当するとのことです。

まずは、10時頃に子供のミス・ファジャラが子供部門の小さな方の人形に点火、その後、12時頃に大人のミス・ファジェラが大人部門の大きい方の人形に点火と行った具合です。

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ポンちゃんの町の点火式は、9時~ということだったのですが、結局10過ぎに始まるという何ともスペイン的な時間の流れ方でした。

この待ち時間ですが、周りでは、小さな子供からティーン、あるいは大人までが、爆竹の入った木箱を首から下げ、パンパンと爆竹を鳴らしていて怖いったらありませんでした。

かなり大きな爆音の爆竹もあって、これは、シュタインバッハのニューイヤーの花火の比ではないです。

かなり小さな子まで爆竹で遊んでいて、危険極まりなく、ポンちゃんも「最近はエスカレートして危ないんだよ。毎年指を失くす人が出る...」と恐ろしいことを言ってました...

これは、本当に危険です。 小さな町ですらこの調子ですから、町中で見学される方は注意が必要です。

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ミス・ファジャラによって導火線に火が点けられ人形がだんだんと燃え上がって行くと、バレンシアの音楽が流れ、皆が輪になって人形の周りを歩きます。

1年かけて丁寧に作ったものが燃え消えていくのを皆で見守る風景はなんとも厳粛な感じがして、本当に神聖な儀式の様でした。

私たちはここまで見学して、帰路につき、12時からは市庁舎前の大人部門のクレマをテレビで鑑賞しました。

熱い思いがテレビからも伝わってくる何とも言えないステキなお祭りの最終章。

バレンシアの非日常を思いっきり味わえて楽しい一時でした。

「次は、市内のホテルに泊まって、メインのファジャが盛大に燃えるところを見てみたいなぁ~」と思っていたら、一緒に行った経験者の友人が、「一度は市内のも見て欲しいなぁ~」とつぶやいてました。 

「今度は、家族皆で再訪するぞぉ~!」

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