脳炎を引き起こす「マダニ」に注意を!

公開日 : 2012年05月20日
最終更新 :

 みなさん、お久しぶりです。こちら、スウェーデン・ストックホルムは、よい天気の日々が続いており、気温も上昇中です。

 さて、今日は、脳炎を引き起こす「マダニ」について書きたいと思います。ストックホルム近郊を中心に、Fästingar (フェステイング:日本名 マダニ)と呼ばれるダニがいます。このダニに関しての詳しい情報は、Wikipediaにありましたので、そちらをご覧ください。

 このマダニは、さして吸血をするため、マダニにさされたことによって、いろんな病気がさされた人にも移ります。その中でも特にTBEと呼ばれる脳炎、ボレリアといった病気が一番多いです。

 ストックホルム近郊での昨年の件数を見てみると、市内中心地は出ていませんが、(森という森がすくないため)ちょっと離れるとその件数はかなりになっています。ストックホルム市内を中心とすると、ぐるっと囲むようにすべての地域で指されたという報告があがっています。

 こちらの情報はスウェーデン語ですが、興味のある方は次のPDFをご覧ください。

 スウェーデン人の多くの方が、TBEという脳炎に対するワクチンを接種している人が多いです。繁殖地域に住んでいる人、そこに別荘持っている人など、たいていの人が予防のためにワクチンをうっています。

 観光でスウェーデンを訪れた際に、森の中や知り合いの別荘を訪れることがあるかもしれません。森の中や緑の多いところで過ごされた後は、自分の体の特に柔らかい部分(ふとももや脇の下など)を鏡の前でチェックし、さされていないか確認されるといいかと思います。また、「あれ、こんなところにほくろあったかな」というのも要注意です。このダニは、吸血期間が長く、1週間から2週間ほど血をすいます。その間にかなり大きくなります。

 さされても症状がない場合もありますし、さされた部分を中心に赤くはれ上がる場合もあります。この場合は、ボレリアを疑い、すぐに病院にかかってください。吐き気、熱、頭痛などの症状がみられると、脳炎の疑いがあります。こちらもすぐに病院にかかる必要があります。

 夏になり、緑いっぱいの美しいスウェーデン。こういった虫がいることも少し頭に入れておくといいかなと思いました。では!

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