国内線主要路線にインパルス航空が新規参入

公開日 : 2000年06月16日
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カンタス航空とアンセット航空の二大航空会社による事実上の寡占状態が続いていたオーストラリアの航空業界国内線市場に異変が起きはじめている。1982年に貨物航空会社として設立され、NSW州を中心とした地方路線ですでに実績があるインパルス航空が、6月5日から国内で最も利用客の多いシドニー~メルボルン路線に新規参入したことが発端だ。予約の日時に関わらず一律片道$139のシンプルな料金設定で、出発前のキャンセルや変更も可能。機内でのサービスはコーヒーなどの飲み物と新聞のみとなっている。同区間のカンタス、およびアンセット航空の一番安いディスカウント料金は3週間前購入割引で往復$249。これはインパルス航空の料金を下回っているが、土曜日の滞在が必要など、さまざまな条件付きで座席数も限られており、旅行者が気軽に利用するには難しい面がある。インパルス航空は同日からシドニー~キャンベラ路線(片道$119)の運航も開始し、9月にはシドニー~ブリスベン間の就航も予定している。危機感をつのらせる大手両社は、機内食サービスや、マイレージポイント獲得などの特典をアピールすると同時に、値下げを敢行し、座席数限定で片道料金をマッチさせた。今後の国内線市場にはイギリス資本のヴァージン・ブルー航空の新規参入が控えており、ますますの競争激化が予想されている。7月下旬の就航を目指すヴァージン・ブルー航空は、「シドニー~メルボルン間を片道$100以下に抑える」と発表して話題を呼んでいる。過去に新規の航空会社が市場に参入した際には、いずれもあえなく撤退したが、消費者としては今回の新規参入各社の健闘を期待したいところだ。

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