野外コンサートのシーズン到来！

年末年始のシドニーは夏真っ盛り。カレンダー通りなら、今年は12月25日から28日までが4連休、新年は元日だけが休日だが、クリスマスホリデーと称して、長期休暇を取る人が多いため、シティ中心部のオフィス街は1年でもっとも静かな季節を迎えようとしている。この国では、1ヵ月程度の休みは、ごくフツウで、オフィスワーカーだけでなく、政治家も、ニュースキャスターも、新聞記者も、ちゃ～んと（？）休暇が取れる。テレビで見慣れない顔が出てきたり、新聞が薄くなったりすると、「ああ、今年も終わりだなあ......」と思うのだ。季節柄、この時期は屋外イヴェントが目白押し。この週末には、シドニーならではの「グリーンクリスマス」が満喫できる、恒例の「キャロルズ・イン・ザ・ドメイン」が開催された。有名な歌手や俳優、タレントが出演するメイン・イヴェントは、日が暮れた後、無数のキャンドルが幻想的なムードをかもし出すようになってからスタートするのだが、芝生の上でピクニックを楽しみながら、ゆったりと過ごす人たちで、早い時間から会場のドメインは埋め尽くされた。毎年10万人が集まるオーストラリア最大のクリスマス・イヴェントだけあって、ステージに近い場所をキープするためにテント組も出没するのだが、今年は何人ぐらい「泊まり」の観客がいたのだろうか。ドメインの仮設ステージは、1月に予定されている無料のコンサート・シリーズでも、そのまま使用される。星降る夜、アウトドアでジャズ、シンフォニー、オペラが聴けるステキな季節の到来である。この時期、シドニーに滞在する人はラッキーだと思う。●Jazz in the Domain　開催日：　2004年1月17日　時間：　20:00～22:30●Symphony in the Domain　開催日：　2004年1月24日　時間：　20:00～22:00●Opera in the Domain　開催日：　2004年1月31日　時間：　20:00～22:00

(c) Middy Nakajima赤い灯は観客の持つキャンドル