平和への祈り「南太平洋戦没者慰霊公園」

公開日 : 2016年09月23日
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グアム島北部にあるジーゴ村には「南太平洋戦没者慰霊公園」があります。あのような悲惨な戦争は、再び繰り返してはならない。世界の人々は、みんな平和に幸福に共存しなければならないという不戦の願いを込められて1970年に日米国の同意のもと建設されました。

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慰霊公園の中心にはある慰霊塔は南太平洋の戦域で約50万余にのぼる日本人将兵と民間人のみならず米軍をはじめ連合軍の将兵と、多大な犠牲と尊い血を流した現地住民が合祀されております。

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また、慰霊公園を訪れた団体や遺族団による慰霊碑も数多く立てられ供養を行っております。

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1982年には慰霊公園内に諸宗教合同の平和の祈りの家「我無山 平和寺」を建築し、諸霊位の供養と世界平和の祈願を行いつつ、平和運動を展開しております。

平和寺は宗教の垣根を超えた諸宗教合同の寺院あり、諸宗教を表す装飾が融合しているのが特徴であります。平和祈願に訪れる個人や団体によりお花や千羽鶴がお供えされております。

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慰霊公園があるこの場所は日本守備軍(小畑中将軍司令官)玉砕の地であり、グアム島最後の激戦地であります。激烈な米海軍の艦砲射撃の中、玉砕を覚悟した最後の総攻撃を決断するにあたり、天皇陛下並びに大本営に対し「己れ身を持って、太平洋の防波堤たらん」と打電し、壕内にて60名あまりの将兵とともに自決しました。

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慰霊公園の脇の階段を降りて行くと荘厳な雰囲気の雑木林のなか自決した豪が今も残っております。

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日本軍が飲料水を貯蔵したタンクが洞窟の近くに残っています。

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国境、人種、宗教、ことばの違いを乗り越えて、寛容心をもって、活動を続ける南太平洋戦没者慰霊協会において、今後の課題はこれらの施設をどう維持管理し、次の世代へ継承してゆくかでありましょう。毎年12月に合同慰霊祭がとり行われます。ご遺族の方以外にも平和を祈る多くの方が参加されます。

長い歴史の中で日本とグアムがどのように関係してきたのか。歴史を紐解くことで見えてくる旅行の楽しみ方もあるのではないでしょうか。

財団法人南太平洋戦没者慰霊協会 公式ホームページ

www.spmaguam.org

取材協力:南太平洋戦没者慰霊協会、事務局長 青木一美様

南太平洋戦没者慰霊公園

タモンホテル街より車で約30分

入場料:無料

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