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ウズベキスタン/タシケント特派員ブログ 齋藤 竜太

ウズベキスタン・タシケント特派員が現地からアジア地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2015年2月22日

コーカサスの味、アルメニア料理店「DIANA」


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コーカサスの味、アルメニア料理店「DIANA」

 Assalom Alaykum! みなさんこんにちは!タシケント特派員の齋藤です。
 ウズベキスタンは、1991年までは、ソヴィエト社会主義共和国連邦(ソ連)という、アメリカと国際政治の舞台で世界を二分していた超大国の一部でした。ソ連は地球の陸地面積の6分の一から7分の一をカバーする広大な国であり、その領土に多様な民族を内包していました。
 同じ国の内部だったので、当然人の移動もソ連内部では活発でした。ウズベキスタン国内には現在でも、カザフ人やキルギス人などの中央アジア人のみならず、ロシア人やウクライナ人など、ソ連国内にいた多様な民族が暮らしています。特派員もタシケントで、ベラルーシ人と会ったことがあります。そして、彼らが持ち込んだ文化も、ウズベキスタン国内には残っているわけです。
 先日、ウズベキスタンに留学している日本人が、タイでの学会発表からウズベキスタンに帰国(?)してきたので、お祝いに日本人留学生の男子だけで、タシケント市内にあるアルメニア料理店「DIANA」で、気の置けない食事会を企画しました。
 場所は、タシケント北東部、ミルゾウルグベック通り(ミルゾウルグベック コチャシ)と、パルケント通り(パルケント コチャシ)との、イラン大使館がある交差点から、トランバイ(路面電車)の13番線に沿ってもう少し南下したところにある、ミルゾウルグベック通りとスルタナリマシュハリ通り(スルタナリマシュハリ コチャシ)の、ホテル「ミラクル」がある交差点、韓国料理店「ゴグリョ」の向かいです。ピンクの建物なのですぐわかります。割と目の前にトランバイの停留所があります。
 
 

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 下見を兼ねて一人で来た時には、アルメニア料理の予習をせずに来てしまい、どれがアルメニア料理でどれがウズベク料理、ロシア料理かわからなかった、という失敗を犯してしまいました。今回はそのような愚は犯しません。
  

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 門をくぐると、店員に、入って正面の音楽付きの部屋がいいか、静かな部屋がいいか訊かれます。ウズベキスタンの「音楽付きのホール」は、たいてい日本人にはうるさすぎるので、入って右手の静かな部屋がおすすめです。
 今回注文しようと考えていたのは、アルメニア風茄子のサラダ「ハルワッツ」と、ひき肉と米をブドウの葉でつつんだ「ドルマ(コーカサスの現地の発音では「トルマ」というらしいです)」、そしてアルメニア風のおかゆ「クルクット」。しかし、店員に注文したところ、クルクットはもう今日は終わってしまったとのこと。企画者として半ば独断で注文を決めた手前、軽くうろたえてしまいました。とりあえず、あとラヴァシュ(コーカサスでよく食べられる、薄手のパン)と、豚肉のシャシリク(炭火焼)、赤ワインを一本頼みました。
 

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 この赤ワイン、「Кавказское застолье(Kavkazskoe zastolye、コーカサスの祝宴、の意)」という名前でありながら、ラベルを見るとウズベキスタン製です。
 コーカサスはおいしいワインの産地として旧ソ連圏では有名です。以前にも、コーカサスにあやかったラベルのワインを見かけたことがあります。ラベルがなぜかグルジア語で、店員に訊いたら、「そのほうが美味しそうだろ」とのこと。日本語のラベルが商品に貼ってあると、品質がいいと思われてアジアで売れるのと同じ感じでしょうか。
 コーカサスのワインの歴史は古代ギリシャのそれよりも古いとされています。余談ですが、旧ソ連の独裁者スターリンはグルジア人で、ソ連のワイン生産を強烈に推し進めたそうです。
 

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 ハルワッツが来ました。焼きなすを、皮をむいて汁に浸したような感じです。バスケットの真ん中にある、ナプキンのような白い薄いパンがラヴァシュです。
 

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 ドルマです。これで二人前です。ひき肉の肉汁が米にもブドウの葉にもしみこんで、濃厚な味わいです。面子の中でも最若手の、肉好きの学生が喜んでいました。
 

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 豚肉のシャシリクが来ました。よく町で食べられるシャシリクは串にさしてあるのですが、ここでは炭火で焼いたものがドカンと出てきました。これが実に、赤ワインに合いました!ソースも素晴らしかったです。
 

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 シャシリクを追加したところで、店員が「これだけ余っていましたよ」と、クルクットを一人前だけ持ってきてくれました。濃厚なクリームの中に、小麦粉を練ってできた小さい蕎麦掻のような実が入っています。不思議な味わいです。
  

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 この日、21歳、27歳、28歳、30歳の男で、ワイン一本飲んでたくさん食べて、一人30000スム程度でした。
 食事中、タイでの学会から帰ってきた留学生と、「ウズベキスタンにもアルメニア人が結構いて、昔からのコミュニティがあるらしい」という話になりました。
 アルメニア人やグルジア人といった、コーカサスのキリスト教徒の民族は、宗教への帰属意識が強いとされています。ちなみにアルメニアは世界最古のキリスト教国。また、旧約聖書の創世記でノアの箱舟が流れ着いたとされるアララット山はアルメニア領内にあり(山頂部はトルコ領内)、アルメニア人にとって心のよりどころとなっているそうです。
 きっとアルメニア人が多く住んでいるなら、アルメニア教会もあるはず、と、ネットで「アルメニア教会 タシケント」とロシア語で検索したところ、留学先の大学からもこのレストラン「DIANA」からも割と近いところにあることがわかり、休日に散策がてら行ってみることにしました。
 付記しておくと、この「DIANA」の向かいにある韓国料理店「ゴグリョ」も、お勧めです。料理を頼むと無料で出てくる前菜に、必ず入っているチヂミが美味しいです。


 次回は、タシケントで見つけたアルメニア教会についてです。

 では、Ko'rshamiz! (またお会いしましょう!)

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カテゴリー レストラン・料理・食材
2015年2月22日
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      タシケント特派員
      齋藤 竜太
      日本の大学院博士課程で中央アジアの研究をしています。ウズベキスタンとの最初の出会いは2009年。その後の1年間のウズベキスタンでのロシア語留学を含めて、5回目となる今回のウズベキスタン訪問は、2014年夏から1年半の予定での留学です。ウズベク語を勉強し、研究を進める傍ら、Canon EOS Kissを相棒にタシケントとウズベキスタンを探索し、これはという街ネタをお伝えしていきたいと思います。

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