食べて飲んで踊るイスラエルの結婚式

公開日 : 2015年10月25日
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先日出席した友人の結婚式についてのレポートです。イスラエルの結婚式の特徴はとにかく派手なこと。ゲストの数は最低でも300人、サーブされる食事の量とアルコールの量はほぼ無限。そして披露宴の後半には会場がディスコに変身し新郎新婦もゲストも一緒になって夜を踊り明かします。

今回参加した結婚式はゲスト数が500人超の、イスラエルの中でも大きめの結婚式。式場に到着するとまず立食式レセプションが用意されており、ここで新郎やその家族に挨拶を交わした後、お酒を飲んだりスナックをつまみます。

イスラエルの結婚式は、ユダヤ教の司祭(ラバイ)によって執り行われる宗教婚です。レセプションが始まってしばらくすると式場内の一角に用意されているフッパという天幕で式が始まります。新郎新婦がそれぞれの両親にエスコートされフッパに入場した後、ラバイが唄のようなメロディーで祝福の祈りの言葉を読み上げます。

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そして新郎新婦がワインを飲み交わし、婚姻の誓いをたて、指輪を交換します(イスラエルでは最初に新婦の人差し指に指輪がはめられます)。そして最後に新郎がガラスのグラスを踏んで割り、それまで厳かな雰囲気を保っていた会場は一気に大歓声に包まれ式が終了します。なお、ユダヤ式の結婚式で象徴的ともいえるグラスを割る習慣には幾つかの解釈がありますが、代表的なものは「祝福の時であっても2000年前にエルサレムの神殿が破壊された事象を忘るべからず」というユダヤの教えです。

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フッパでの挙式が済むと、場所を移して披露宴での盛大なパーティーの始まりです。披露宴は着席式のディナーですが、イスラエルの結婚式は会場装飾、音楽、食事とお酒の量、すべてがとっても派手!

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食事が始まって間もなく、新郎新婦が再登場してファーストダンスを踊ります。ともするとゲストたちも食事の席から立ち上がり、あっという間にダンスフロアは新郎新婦を囲むゲストで埋め尽くされます。

こうして会場は音楽と踊りで大盛り上がり。なんといっても会場には披露宴専属のDJがいるのです。今回の結婚式ではDJの他にサクソフォン演奏者も来ていましたが、イスラエルでは結婚式に著名なシンガーを招待することも珍しくありません。ディスコさながらに盛り上がる披露宴では、参加者はダンスフロアと食事の席を何度も往復し、食べて飲んでは踊り、新郎新婦を祝福します。

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とにかく派手に騒ぐのがイスラエル流の結婚式。式は日の入り後始まりますが、深夜過ぎまで続きます。新郎新婦もゲストもふらふらになるまで踊りつづけ、最後の一人が踊るのをやめたタイミングで結婚式が終了します。人生を楽しむのがとても上手なイスラエル人ですが、結婚式はその好事例のひとつと言えるでしょう。

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