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イタリア/トリノ特派員ブログ YUCA

イタリア・トリノ特派員が現地からヨーロッパ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。


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この時期になると、この辺りでは、決まって子供から始まり、疲れや睡眠不足の大人にも風邪やインフルエンザが流行する。特に今年のそれはたちが悪く、高熱、咳、頭痛、腹痛そして症状が治まりだしても倦怠感が長引くといわれている。ここ数年、風邪ひとつひかなかった我々夫婦も、引越し疲れと引越し先の一部暖房器具が故障していたこともあり、まんまと流向にのってしまった。峠は越えたが、倦怠感は続いている。


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そんな我が家では、調子が悪いかな?となると基本的には、食事療法を試みる。そして症状によっては、エルボステリア(ハーブ薬局)で調合してもらうハーブでの自然療法で原始的に復活する。
昔々からサヴォイア家 御用達と伝えられている老舗 お薬屋さんのすぐ近くに我が家がお世話になっているハーブ薬局がある。


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まずは、症状を伝える。そして簡単なカウンセリングを終えると、みるみるうちに調合、処方、煎じ方の注意がある。2、3日分のときもあれば2週間分を渡される時もある。症状によって飲み方、飲む回数も違う。昔からの自然療法だ。漢方に似たものと認識している。


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今回は、その他、イタリアで昔からある自然療法をご紹介。

風邪のひきはじめや寒い夜に飲まれるものとして有名なのは、ヴィンブリュレ(ホットワイン)赤ワインに蜂蜜、シナモン、オレンジの皮、丁子、胡椒などをお好みで加え温める。
その他、ノンナ(おばあちゃん)の専らのおすすめは、グラッパミルク!材料は、たった3つ。温めた牛乳、蜂蜜、そしてグラッパ。(作り方は2種類あり。1、温めた牛乳にグラッパを入れる方法。2、牛乳とグラッパを一緒に火にかけアルコールを飛ばす方法。具合によって作り分けるらしい。)

『体がぽかぽかしてきたでしょ?』『眠くなってきたでしょ?』『ハイ!ぐっすり眠りさい!』とこんな感じ。
ノンナ曰く、薬に頼らない昔からの治療法。

あと、卵が貴重な栄養源だったころには、日本の卵酒の要領で、卵グラッパも飲まれていたらしい。お国が変わっても似た文化があるのはとても興味深い。


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最後に、私のお気に入りは、生姜湯にアニスやリクィリッツィア (甘草) などの蒸留酒を少し加える。体の芯から温まり喉が痛い時にもすっきり!


機会があれば是非お試しくださいませ。



2018年2月13日

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ピエモンテ州の冬の定番料理 ボッリートミストに欠かせないソースのひとつ 
Bagnetto Verd (バニェット ヴェルデ)のレシピをご紹介します。

* 単純に、サルサ ヴェルデ(緑のソース)と呼ばれることもあります。
* 分量は、毎回 目分量のため、おおよその分量を明記しておりますが、お好みにより調整してください。
* ノンナとは、おばあちゃんという意味。


Bagnet verd

材料
イタリアンパセリ 1束(豪快な手づかみで1束分)
にんにく 1片
アンチョビ 2
ケイパー 8~10
ゆで卵の黄身 1~2
古くなったパン(乾いたパン)適量
ワインビネガー  適量
EVオリーブオイル 適量
塩         適量

*古くなったパンとは、いかにも農民料理というのが伺えますね。
柔らかすぎないパンをご使用いただければOKです!


作り方
① 古くなったパンを白ワインビネガーに浸し柔らかくしておく。
② ニンニクは皮を剥き、アンチョビ、ケイパーは塩漬けのものであれば塩を洗い流しておく。
③材料全てを細かく刻み合わせる。
④ ③を容器に入れ、オリーブオイルを適量注ぐ。必要であれば塩を足す。
一体感が出てくればできあがり。


ポイント: 涼しい場所で数時間休ませてから提供する。



2018年2月 8日

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今回は、ピエモンテ州の厳しい冬に欠かせない郷土料理をご紹介。
その名は、Bollito Misto (ボッリート ミスト)Bollito(ボッリート)は、”茹でた” という意味があり、Misto(ミスト) は “ミックス”。つまりは、茹でた肉と野菜の料理なのだ。とはいえ、正式には、茹でるという調理法だけではなく、オーブンへ入れるもの、ソテーするものなどもあり、一筋縄ではいかないのだが。北イタリアで、食される一品だが、ピエモンテ州のそれは、Gran Bollito Misto ( グラン ボッリート ミスト)や、Bollito Misto Piemontese(ボッリート ミスト ピエモンテーゼ)と呼ばれ、ひときわ別格とされている。


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レストランによっては、代々続くワゴンサービスがお馴染みのところもあり、目の前で肉の部位を説明しながら切り分け、好きなものをお皿に盛ってくれる。


何時間も茹でるわけだから、そのスープが美味しいのは言うまでもない。
そう!そのスープこそが寒い冬に体の芯まで温めてくれる重要な役割をもつのだ。


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ボッリートミストを注文すると、店によっては、まずその神髄であるスープが運ばれてくる。詰め物をしたパスタ入りでやってくる場合も。その栄養満点のスープを目当てに来店するお客さんも少なくないのだとか。


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ボッリートミストに欠かせないソース


肉や野菜類がサーブされると同時に、ソースの説明がある。
ピエモンテ州のボッリートミストに合わせるソースは、正式には7種類のヴァリエーション。お店によって異なるが少なくとも3種類は用意されている。お好きな肉や野菜に好みのソースをつけて頂く。合わせるソースにより変化が楽しめる一品なのだ。


この郷土料理も実は、バーニャカウダ同様、はじまりは農民料理であった。
あまった肉や、安価で手に入る肉の部位を茹であわせる。まずは、スープで身体を温め、栄養補給。長時間茹でるため、旨味が抜けた肉に物足りなさを感じ、いつも台所に転がっている素材を組み合わせソースが完成した。大量に仕込み、ソースを変えて味の変化を楽しめば、何日だって頂ける。まさに先人の知恵!これこそが語り継がれる郷土料理の始まりであり、現在もこの地方で親しまれる冬の定番料理となった。


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今となっては、高級レストランまでもがこの料理を提供する。先駆者の才覚に脱帽。
そんな昔に思いを馳せながら、我が家でも今日もせっせとボッリートミストに火をかける。
冬のピエモンテ州へお越しの際は是非お試しあれ!


日本列島でも、これまでにない寒さを記録しているそうですが、皆さまお変わりございませんか?
健康第一!! 今年も頑張りましょう!



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  • 特派員プロフィール
  • トリノ特派員

    トリノ特派員
    YUCA
    ピエモンテ州 アスティ在住。
    製菓専門学校洋菓子教授アシスタントとして勤務後、自らもフードスタイリストとして教壇に立つ。現在は、イタリア現地の料理学校にて非常勤講師を務めるほか、企業コンサルタントとしてスローフード・スローライフを満喫中。(執筆、連載中)マンマや星つきシェフに学ぶお料理教室、食の宝庫ピエモンテ州への生産者訪問も人気開催中。詳しくは DISQUS ID @disqus_84yCoI6UhA

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