No.18 フランス北部の秋便り:身近な風景から
先週日曜からぐんと気温が下がったトゥルコアン。今週はあいにく雨が多いようですが、来週からは少し太陽が戻ってくる模様。
皆さんご存知の通り、一般に緯度が高ければ高いほど、夏と冬の日照時間の差が大きくなります。日本と比べるとヨーロッパは緯度が高めである分、夏と冬の「昼」と「夜」の割合の差が、日本よりもかなり大きく感じられます。
具体的に、夏至の日の出と日の入りの時刻を比べてみましょう。
トゥルコアン:5:33―22:01 VS 明石:4:44-19:13
トゥルコアンは、一日のうち16時間半、明石ではおよそ14時間半、太陽が出ている状態です。その差は2時間。
夏至の夜22:51撮影、まだほんのり明るい空。
これが、8月も終わりになると、一日の日照時間は、トゥルコアンで13時間半、明石で13時間弱と、その差は30分ほどに狭まります。
更に一月以上経った今現在ですと、
トゥルコアン:8:01-19:06 VS 明石:5:59―17:30
トゥルコアンは11時間5分、明石は11時間31分。なんと、いつの間にか逆転して、日本のほうが日照時間がすでに長くなっています。
また、単純計算すれば、夏至からこの方、トゥルコアンでは、一日3分弱ずつ日が短くなってきていることになります。日本の平均一日1.5分と比べると、倍近いスピードですね。
そういうわけで、日本(明石)より秋も一足早いフランス北部。そろそろ、木々も葉を落とす季節となってきました。日本と比べると、紅葉(こうよう)よりも黄葉。もっと多いのは落ち葉、というのが一般的なフランスの秋ですが、赤く色づいた木を見られる場所も身近にあります。
紅葉(こうよう)してもすぐに葉を落としてしまう木が多い中、下の壁は、まるで絵の具のパレットのよう。
日に日に赤味が増していくのを見るのは、この時期の楽しみの一つです。
この壁パレットが真っ赤に染まったら、またご報告しましょう。
以上、今日は普段の生活の場から、身近な季節の風景をお届けしました。
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
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