No.59フランスの領土改革:合併で地方数が22から13に!

公開日 : 2014年12月16日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

 来年のことを言うと、鬼が笑うといいますが、これはなんと再来年2016年1月の話。鬼にもあきれられてしまうかもしれません。

 先月11月25日国民議会の承認を得て、フランスの地方構成が変更されることが、正式に決まりました。これにより、現在海外地方を除けば22ある地方が、13になります。

議論はしばらく前からされていて、様々な案が取りざたされたのですが、最終的にようやく決定!

 この変更は、それぞれの地方の経済力、構成力がより大きなものになることを第一の目的としています。

 3つの地方が統合されるのは、

・アルザス+シャンパーニューアルデンヌ+ロレンヌ

・アキテヌ+リムザン+ポワトゥーーシャラント

2地方の統合は

・オーヴェルニュ+ローヌーアルプ

・ブルゴーニュ+フランシュ・コンテ

・ラングドックールーシヨン+ミディーピレネ

・ノールーパドカレ+ピカルディ

・バスノルマンディ+オートノルマンディ

下の6地方は変更がありません。

・ブルターニュ

・コルス

・サントル

・イルドフランス

・ペイ・ド・ラ・ロワール

・プロヴァンスーアルプーコートダジュール

 フランスには、現在101の県があります。海外県を別にすると96県。それが現在は22の地方に分けられています。

 例えば、私の住むノール・パドカレー地方は、ノール県とパドカレー県の二つの県で構成されています。これが、2016年1月には、ピカルディ地方(エーヌ県、オワーズ県、ソンム県で構成される)と合併されて、一つの地方になるわけです。

 世論はこの決定を肯定的に受け止めています。

 ただ、新しい13地方、特に合併が行われた地方について、どのような名前になるか、また行政中心地をどこに置くのかは、まだこれからの議論が待たれるところです。

 たとえば、

ノール・パドカレー地方の行政中心地はリール。

ピカルディ地方の行政中心地はアミアン。

 なのですが、合併後、どちらが行政中心地となるのか、もしくは別な町に行政中心地が置かれるのかなどは決まっていません。

 来年中には新しいフランス地図が作られ、2015年年末までに新しい地方数での地方選挙が行われる予定です。

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

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