No.62 氷の町ハルビンに溢れかえる光(中国)

公開日 : 2014年12月26日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

 哈尔滨(ハルビン)は、中国の北東、ロシアや北朝鮮と国境を接する黒竜江省の中心都市です。「黒竜江」は、ロシアを流れるアムール川の別名でもあります。実際、ハルビンの町中を流れる「松花江」は、ロシアとの国境近くでアムール川に合流します。

 漢語から見ても、ハルビンという名前の響きは、異国情緒たっぷりのもので、この地が、漢民族以外の手で開かれたことが推察できます。

 文化、歴史ともに、記すことの多いハルビンですが、今日は「イリュミネーション」がテーマということで、1985年から毎年開かれている「ハルビン氷祭り」についてご紹介しましょう。

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 この祭りは、その年の気温によりますが、毎年1月頭から2月末まで行われます。その頃のハルビンの気温は平均-20度から-10度。外は天然の冷凍庫ですので、氷が溶ける心配は全くありません。この氷、実は上述の松花江の水が凍ったものを切り出して使っています。12月に行けばその準備風景も見られて、それはそれで面白いかもしれません。

 中国は、何をするにも規模が大きいように思いますが、氷祭りも例外ではありません。

広い会場には、氷の彫刻や滑り台が数多く飾られ、自由に登ったり滑ったりできるようになっています。夜ともなると、イリュミネーションが灯り、また次々と色を変えるさまは寒さを忘れて見惚れてしまうほどで、それはそれは幻想的な世界となります。

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 会場は、朝9時から夜21時まで。入場料は大人一人300元程度。平日は少し安く、祭日は少し高くなります。また、午前中でしたら半額で入場できます。でもせっかく行くなら、夕方以降がお薦めです。

 町中からは少し離れた場所です。公共バスでも行けますが、非常に気温が低いので、タクシーに乗ることをお薦めします。

 服装は、スキーウェアの上に更にダウンジャケットを一枚着るくらいのつもりで丁度よいでしょう。

 同じ時期、雪の彫刻展も開かれていますから、昼間の観光は、そちらに行かれてもいいでしょう。

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(12月お題"イルミネーション")

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

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