No.95フランスの国民的炭酸飲料:オランジーナ
フランスの国民的炭酸飲料といえば、Orangina(オランジーナ)。アメリカのコカコーラと同じくらいポピュラーな飲み物です。
オレンジとレモンの果汁を12%含んでいるこの飲み物は、果肉も含み、甘みはそれほど多くない爽やかな飲み心地。サイダーなどと比べると、炭酸はかなり弱めなので、苦手な人も飲みやすいはず。
売り出されたのは、1936年。当時フランス領であったアルジェリアでのことでした。オランジーナ製造のアイディアは、スペインからもヒントを得ており、生い立ちからして国際的でもあります。
1936年から変えられることなく使われているのは、オレンジの形を模したガラスの瓶。このガラス瓶入りのオランジーナは、保存料を含まぬ、開発当時そのままのレシピで作られています。
時代が変わるとともに生まれた缶入りやプラスチック容器のものは、わずかながら、レシピが異なるそうです。
私がフランスに脚を運ぶようになったころは、オランジーナの名前は日本では聞いたことがありませんでしたが、最近になって、日本でも売られているのを見かけて、衝撃を受けました。
なんと、オランジーナの製造会社は、2009年サントリーに買収されていたんですね。
ということで、みなさんにとっては、珍しくもなんともない飲み物かもしれませんが、私にとっては、オランジーナはやっぱりフランスの味。
でもきっと、今の若い世代がフランスへ来たら、「へー、フランスにもオランジーナ売ってるんだ!」と思ったりするのでしょうねぇ。
(冠ゆき)
(2月お題"炭酸飲料・エナジードリンク")
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
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