No.146近頃話題のフランス・リール本格クレープ屋台
最近は日本でも知られるようになってきましたが、フランスのクレープ屋というのは、おやつを食べるところではなく、食事をするところです。
厳密には、小麦粉100%で作ったものがクレープ。そば粉で作ったものはガレットと呼び、基本的には、そば粉のガレットは塩味。小麦粉のクレープには砂糖味のものが取り合わされます。
このクレープとガレット。もともとは、フランスの西、ケルト文化の地、ブルターニュ地方の郷土料理。
確かに、ブルターニュに近づくと、クレープ屋の看板が増えていくように思いますが、実際のところは、フランスのどの地方にも、必ず数軒は数えられるくらいポピュラーな料理となっています。
ここフランスの北端、リールも例外ではありません。最近特に話題になっているのは、屋台のクレープ屋さん:Crêperie Tedd(クレープリー・テッド)。
赤い屋台を引くのは、28歳のTeddy Wanesse(テディ・ワネス)。飲食店でノーハウを学んだ後、自分のお店を立ち上げたのだそうです。クレープとガレットを選んだのは、全くの自分の好みだとか。ただし、そのため、ブルターニュのレンヌまで行き、クレープ学校できっちり学んできたそうです。
新聞でも話題に
ちなみに、ガレットの生地は、1キロのそば粉に、水2リットル、60グラムの荒塩を混ぜるだけ。ただし、そのあと、少なくとも6時間寝かせる必要があるそうです。
メニュー(拡大してご覧ください)
お値段は、ガレットが、3ユーロから8ユーロ。3ユーロのものは、田舎のソーセージ添え。8ユーロのものは、サーモンに長ネギ、人参、トマト、サラダ菜、シブレットとレモンのクリームソースつきという、かなり豪華なもの。
クレープは、ほとんどが2ユーロ。写真は、りんごのコンポートと塩バターキャラメルソースにバニラアイスクリーム添え。おいしそうですね!
リールのマルシェで赤いワゴンを見たら、是非声を掛けてみてくださいね。出店場所と時間は下の通り。
火曜:15時ー19時:リール・フィーブ(Five)のマルシェ
(place Madeleine Caulier、地下鉄か7番バスのCaulier駅下車)
木曜:15時―20時:バイユル(Bailleul)のマルシェ
金曜:7時ー13時:オーブルダン(Haubourdin)のマルシェ
土曜:7時―13時半:リール・セバストポル広場のマルシェ
(Place Sébastopol、地下鉄République下車)
日曜:7時―13時半:ロース(Loos)のマルシェ
観光でいらした方が行きやすいのは、火曜と土曜のリールのマルシェでしょう。
そのほか、火曜と金曜の18時から21時半は、リールメトロポールなら、配達もしてくれます。電話番号は06 99 57 97 47。また、事前に予約を入れれば、行事などに出張出店もしてくれるそうです。
この赤い屋台が目印です!
(冠ゆき)
(4月お題"フードワゴン(屋台)")
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
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