No.163フランス北部ル・カトー・カンブレジ元僧院のビール:VIVAT(ヴィヴァ)
フランス北部には、ご当地ビールが数え切れないくらい存在します。どこを取り上げるか迷ったのですが、意外な穴場ともいえるブラッスリーを見つけたので、今日はそこをご紹介しましょう。
フランス北部ル・カトー・カンブレジ(Le Cateau-Cambrésis)は、リールから南東に80キロメートルほど下った場所にあるノール県の町です。
ここに残る聖アンドレ僧院には、18世紀後半には既にビール醸造所が併設されていましたが、1926年僧院が閉鎖されるとき、ビール醸造も一旦幕を下ろしました。
レンガ造りの建物は、その後、放置されかなり傷みましたが、75年後修理され、2004年、旧僧院のビール醸造所として新たに息を吹き返しました。
ここで作られるビールのうち最も有名なのは、La Vivat(ラ・ヴィヴァ)です。ブロンドビールのほか、トリプルビール、またオーガニック版も作られています。トリプルビールというのは、その名の通り、3回醗酵させたビールで、普通のものよりもアルコール度が高く、味も濃いのが普通です。
この醸造所、見学も出来ますが、ブラッスリー・レストランも併設されていて、ここで、La Vivatの生ビールを飲むことが出来ます。
提供されているのは、ノール地方の郷土料理。ビール煮こみや、フラムクーシュ(No.4参照)
、マロワルチーズ(No.3参照)のタルトなど。
とても楽しく朗らかな雰囲気で、料理も二重丸なため、週末は予約を入れないと席が取れないのが普通です。
このビールは二つともブロンドですが、一つはまだ若いビール。もう一つは春ビールです。
並べてみると、色の違いが良くわかります。
La VIVAT(ラ・ヴィヴァ)の味わえるル・カトーのブラッスリー
住所:16 rue du Marché aux Chevaux,
59360 Le Cateau Cambrésis
Tél : 03 27 07 19 19
http://www.brasserieducateau.fr/
https://www.facebook.com/bhc59360
ル・カトー・カンブレジには、他にも見所がありますが、それはまた別の機会に...
ル・カトーへの行き方は、リール駅から電車で1時間半余り。片道20ユーロ未満。ただ、オールノワ・エムリー(AULNOYE AYMERIES)で乗り換えが必要で、便数も余り多くはありません。駅から町までは少し離れていますので、タクシーをお薦めします。
(冠ゆき)
(5月お題"ご当地ビール")
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
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