No.163フランス北部ル・カトー・カンブレジ元僧院のビール:VIVAT(ヴィヴァ)

公開日 : 2015年05月25日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

 フランス北部には、ご当地ビールが数え切れないくらい存在します。どこを取り上げるか迷ったのですが、意外な穴場ともいえるブラッスリーを見つけたので、今日はそこをご紹介しましょう。

 フランス北部ル・カトー・カンブレジ(Le Cateau-Cambrésis)は、リールから南東に80キロメートルほど下った場所にあるノール県の町です。

 ここに残る聖アンドレ僧院には、18世紀後半には既にビール醸造所が併設されていましたが、1926年僧院が閉鎖されるとき、ビール醸造も一旦幕を下ろしました。

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 レンガ造りの建物は、その後、放置されかなり傷みましたが、75年後修理され、2004年、旧僧院のビール醸造所として新たに息を吹き返しました。

 ここで作られるビールのうち最も有名なのは、La Vivat(ラ・ヴィヴァ)です。ブロンドビールのほか、トリプルビール、またオーガニック版も作られています。トリプルビールというのは、その名の通り、3回醗酵させたビールで、普通のものよりもアルコール度が高く、味も濃いのが普通です。

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 この醸造所、見学も出来ますが、ブラッスリー・レストランも併設されていて、ここで、La Vivatの生ビールを飲むことが出来ます。

 提供されているのは、ノール地方の郷土料理。ビール煮こみや、フラムクーシュ(No.4参照)

、マロワルチーズ(No.3参照)のタルトなど。

 とても楽しく朗らかな雰囲気で、料理も二重丸なため、週末は予約を入れないと席が取れないのが普通です。

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 このビールは二つともブロンドですが、一つはまだ若いビール。もう一つは春ビールです。

並べてみると、色の違いが良くわかります。

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La VIVAT(ラ・ヴィヴァ)の味わえるル・カトーのブラッスリー

住所:16 rue du Marché aux Chevaux,

59360 Le Cateau Cambrésis

Tél : 03 27 07 19 19

http://www.brasserieducateau.fr/

https://www.facebook.com/bhc59360

 ル・カトー・カンブレジには、他にも見所がありますが、それはまた別の機会に...

 ル・カトーへの行き方は、リール駅から電車で1時間半余り。片道20ユーロ未満。ただ、オールノワ・エムリー(AULNOYE AYMERIES)で乗り換えが必要で、便数も余り多くはありません。駅から町までは少し離れていますので、タクシーをお薦めします。

(冠ゆき)

(5月お題"ご当地ビール")

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

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