No.207フランスに来ると目につく男性ファッションの特徴
今に始まったことではありませんが、しばらくフランスを離れていて、戻ってくると、ああ、そうだった、そうだったと思うことの一つに、男性が身にまとう色があります。
特に印象的に思えるのが、パンツの色。
アジアやほかの国では、男性は黒や紺、茶などの暗い色を身に着けるのが一般的だったころから、フランスでは赤や紫、オレンジのパンツの人が目についていました。
パンツだけではなく、赤い靴の男性もたまに見かけますし、もう20年近く前、ピンクの靴下の男性を初めて見かけたのもフランスでした。ピンクのネクタイとお揃いで、とても素敵な装いでした。
性別による色の使い分けは、国によっては固定されているように感じます。
子供服を見るとよくわかりますが、例えば、意外にも、イタリアでは、女の子のものは、何もかもがピンク。男の子のものは、青、紺、迷彩色と、ファッションの国でありながら、色がはっきり使い分けられていました。
それと比べると少しましでしたが、ポーランドも同様に、子供服の色は、男女できっぱりと分かれていました。
それに対してフランスでは、割と自由で、男児用でも、赤やピンクはタブーではありませんでしたし、女の子用のシックな紺や深緑の服も珍しくありませんでした。
そういう子供時代を経てきたからでしょうか。大人になっても赤いパンツを愛用する人が結構いるんですよね。またよく似合っています。
これは女の子の色、これは男の子の色、と決めつけず、きれいな色をきれいと感じる環境で育てたいと、いつも思っていましたが、フランスは、その点では、良い環境と言えるでしょう。
(冠ゆき)
(7月お題"現地ファッション")
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
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