No.246フランス北端国境の町コミーヌの大匙祭り

公開日 : 2015年10月10日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

ちょっと告知が遅れましたが、明日からの10月第2週末は、フランスとベルギーにまたがる町コミーヌ(Comines)で、大匙祭りがあります。

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19世紀から続くこのお祭り。

中世、塔に閉じ込められたある城主が、スプーンを叩く音で、屋根職人たちに無事を知らせたという伝説を記念して始まったものです。

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伝説の塔を模したもの

今年のプログラムは次の通り。(公式サイトはこちら

10/10(土)午後から中世の市が立ちます。中世の装束を来た人たちによる各種屋台です。

夜19時から、ともしびの行列と、子供向けのさじ投げがあります。

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10/11(日)

10時―18時:中世の市

15時から祭りの行列開始。ベルギーのコミーヌ駅から始まり、フランスのコミーヌのグランプラスまでやってきます。日本の神輿のように、様々な団体が通過していくのを、路肩で眺める形です。ベルギーの音楽家や近隣の巨人も集まります。

最後の方には、大匙を積んだ馬車が通り、大匙を見物人に投げてくれます。

最高潮に達するのは、17時。コミーヌの鐘楼から大匙が投げられます。

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歴史的にはスプーンのことなので、「大匙」と訳しましたが、実際には木製の「おたま」に似ています。

当然、投げられたものが頭に当たると痛いので、投げる方も受け取る方も、警備の人も、最新の注意が必要!

フランスのコミーヌの隣はベルギーのコミーヌ。同じ名前の町があり、両者を隔てるのは橋一つ。協力し合ってのお祭りは、なかなか素敵です。

コミーヌの鐘楼も一見の価値があります。

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今年はお天気もよさそうですし、お近くの方はぜひ一度のぞいてみてください。

リールからコミーヌへは、Lille Flandres駅からTER(フランス国鉄ローカル線)で、25分強。4.8ユーロの距離です。便数が少ないので、乗る便をあらかじめ調べてからお出かけください。

(冠ゆき)

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

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