No.323今夏のフランス北部、お薦め展覧会その一
日本もそろそろ夏休み。この夏フランス北部を訪れる方へお薦めしたい展覧会をいくつか紹介したいと思います。
まず最初は、リール美術館(Palais des Beaux-Arts de Lille)のZep(ゼップ)オープンミュージアム。
©Zep 2016
・
リール美術館は、パリからだと北駅のTGVで約1時間で着くリール市内にあります。リールフランドル駅から歩いたとして15分ほどの距離。もし地下鉄に乗るなら、République Beaux Arts駅で降りてください。地上に出ればすぐ目の前に美術館が見えるはずです。
リール美術館正面 © Palais des Beaux‐Arts de Lille, photo JMDautel
四角い広場は、レピュブリック広場と呼ばれ、何かイヴェントや集会があるとき、良く利用される場所でもあります。レピュブリック広場を挟んで、リール美術館と向かい合って建つのが、ノール県県庁。
広場の真ん中には、噴水があり、その中に立つ彫像群は、No.288 で触れたフランス北部の彫刻家ユージェヌ・ドデーニュ(Eugene Dodeigne)の作品です。
ちなみに、リール美術館の奥のスペースにも、ドデーニュの彫像が見られます。
Palais des Beaux‐Arts de Lille, le bâtiment lame,sculpture d'Eugène Dodeigne
© Palais des Beaux‐Arts de Lille, photo JMDautel
Zepオープンミュージアムについては、No.311 にすでにレポートしましたが、このZepオープンミュージアム、18歳未満は無料となっていますので、若い方、お子さん連れには特にお薦めです。
また地下2階では、現在四体の彫刻像を修復中で、週日はその様子を見学することができます。これらの彫像は、フランス北部のオルシー(Orchies)という町で2013年遺跡調査をしていた時に発掘されたもので、専門家によれば、16世紀から17世紀のものだそうです。慎重な修復により、徐々にその美しさを取り戻しつつある様子は、見ていても嬉しいものです。リール美術館のInstagram でもその様子をうかがうことができますが、美術館へ行かれる方は、忘れず奥の階段をずっと下まで降りてみてください。
(冠ゆき)
フランス在住者、旅行者の役に立ちそうな情報は、twitterでも流しています。よろしければ、そちらもご覧ください。
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。