No.381フランドルのカリヨン祭が始まりました

公開日 : 2017年08月15日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

カリヨンというのは、音の違う大小の鐘を組み合わせた楽器です。フランドル地方の伝統楽器で、今でもベルギーやフランス北部の教会や鐘楼には、カリヨンのあるところが少なくありません。

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トゥルコアンのカリヨン

演奏方法は、それぞれの鐘と連動する鍵盤をピアノのように叩く(ただし拳で)のが基本で、オルガンのように、足用の鍵盤もついています。想像するに、かなりの体力が必要とされます。

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ドゥエのカリヨン演奏席

教会のオルガンと同じで、移動させるのは不可能な楽器です。また、カリヨンの鐘の数は、場所によって異なるため、演奏の仕方もそれぞれ異なり、カリヨン奏者となるには、あちこちに出向いて学ぶ必要があるそうです。

ちなみに、フランスで一番大きなカリヨンは、サヴォワ地方のシャンベリーにあり、鐘は70を数えます。

フランス北部は、何しろ発祥の地フランドルのお膝元とあり、カリヨンの音色も、多くの町で聞くことができます。Tourcoing(トゥルコアン)や、以前紹介したDouai(ドゥエ)のカリヨンも、規模の大きいことで知られています。

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ドゥエのカリヨンの鐘

さて、そのフランドルのカリヨン祭が、2017年8月12日から開かれています。この日曜催されたのは、映画『シュティの地へようこそ』(No.43参照)の舞台となったBergues(ベルグ)でした。

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ベルグのカリヨンがある鐘楼

これから8月26日までの間、下の場所で残り7つのコンサートが開かれます。

8月15日17時からHondschoote(オンドゥスコット)

8月18日18時からDunkerque(ダンケルク)

8月22日11時からと、8月27日16時半から Bailleul(バイユル)

8月20日16時からHazebrouck(アズブルック)

8月25日18時からCappelle-la-Grande(カペル・ラ・グランド)

8月26日18時からBourbourg(ブルブール)

奏者など詳しい情報はこちらのリンクから

公式サイトはこちらのリンクから

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1914年ごろの写真。ベルグ旧鐘楼でカリヨンを奏するHyppolite Roland(ヒポリット・ロラン)

また、同時にカリヨンの施設見学を開催するところもあります。

場所は、

8月15日15時半からHondschoote(オンドゥスコット)

8月18日15時半からDunkerque(ダンケルク)

8月22日15時からと、8月27日15時半からは、Bailleul(バイユル)

お近くを旅行中の方、ぜひフランダースの音色を聞いて行ってください。

(冠ゆき)

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

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