No.381フランドルのカリヨン祭が始まりました
カリヨンというのは、音の違う大小の鐘を組み合わせた楽器です。フランドル地方の伝統楽器で、今でもベルギーやフランス北部の教会や鐘楼には、カリヨンのあるところが少なくありません。
トゥルコアンのカリヨン
演奏方法は、それぞれの鐘と連動する鍵盤をピアノのように叩く(ただし拳で)のが基本で、オルガンのように、足用の鍵盤もついています。想像するに、かなりの体力が必要とされます。
ドゥエのカリヨン演奏席
教会のオルガンと同じで、移動させるのは不可能な楽器です。また、カリヨンの鐘の数は、場所によって異なるため、演奏の仕方もそれぞれ異なり、カリヨン奏者となるには、あちこちに出向いて学ぶ必要があるそうです。
ちなみに、フランスで一番大きなカリヨンは、サヴォワ地方のシャンベリーにあり、鐘は70を数えます。
フランス北部は、何しろ発祥の地フランドルのお膝元とあり、カリヨンの音色も、多くの町で聞くことができます。Tourcoing(トゥルコアン)や、以前紹介したDouai(ドゥエ)のカリヨンも、規模の大きいことで知られています。
ドゥエのカリヨンの鐘
さて、そのフランドルのカリヨン祭が、2017年8月12日から開かれています。この日曜催されたのは、映画『シュティの地へようこそ』(No.43参照)の舞台となったBergues(ベルグ)でした。
ベルグのカリヨンがある鐘楼
これから8月26日までの間、下の場所で残り7つのコンサートが開かれます。
8月15日17時からHondschoote(オンドゥスコット)
8月18日18時からDunkerque(ダンケルク)
8月22日11時からと、8月27日16時半から Bailleul(バイユル)
8月20日16時からHazebrouck(アズブルック)
8月25日18時からCappelle-la-Grande(カペル・ラ・グランド)
8月26日18時からBourbourg(ブルブール)
奏者など詳しい情報はこちらのリンクから。
公式サイトはこちらのリンクから。
1914年ごろの写真。ベルグ旧鐘楼でカリヨンを奏するHyppolite Roland(ヒポリット・ロラン)
また、同時にカリヨンの施設見学を開催するところもあります。
場所は、
8月15日15時半からHondschoote(オンドゥスコット)
8月18日15時半からDunkerque(ダンケルク)
8月22日15時からと、8月27日15時半からは、Bailleul(バイユル)
お近くを旅行中の方、ぜひフランダースの音色を聞いて行ってください。
(冠ゆき)
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
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