山岳鉄道に乗ってチロルの田舎町へ

公開日 : 2015年01月20日
最終更新 :
筆者 : Obi

ゼアブス!年が明けて雪が降る日も多くなり、チロルには連日スキーをしに各国から多くの人が訪れています。特にチロルのシュトゥーバイタール(Stubaital)は夏はハイキング、冬はウィンタースポーツに格好の場所。

シュトゥーバイタールまではインスブルック中央駅からバスが運行していますが、観光でいらっしゃる方におすすめなのはStubaital鉄道。この鉄道はインスブルック市内からそのまま山へ登っていくトラムで車内からは町から山へと移り変わる景色を堪能出来ます。バスの無い地域に住む人達には大事な交通手段ですが、ここを訪れる旅行客にとっても自然を楽しむ事が出来るこの鉄道は人気です。

そこで今回はインスブルック市内、郊外でトラムを利用する時の切符の買い方、そして山岳鉄道で行くシュトゥバイタールについてご紹介します。

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このインスブルックからシュトゥーバイタールまでのトラムはインスブルック中央駅から終点のフルプメス(Fulpmes)までの路線と中央駅からフルプメスの数駅手前のムッタースクライス(Mutters Kreith)までの2本が運行しています。

バスと違って止まる駅も多いので時間はかかりますが、車内ではWi-Fiも利用出来るので暇つぶしにも困らないと思います。

(※Wi-Fi利用は時間制限あり。更に利用したい場合は有料で申し込みが必要ですが1時間ほどの乗車なら無料の範囲内で十分利用出来ます。)

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(※Wi-Fi利用はIch akzeptiere~にチェック、下のJetzt lossufenをタッチで利用可能です)

まずは市内以外を走るトラムの切符の買い方について。インスブルックカードを利用すればインスブルック内のバスやトラムはカード1枚で利用出来ますが、シュトゥバイタールはインスブルックカードの適用範囲ではないので切符を買う必要があります。旅行で訪れる方にはこれを知らない方が多く、運転手と揉めている光景もよく目にするのでインスブルックカードが利用出来る地域の確認は忘れずに。

さて、切符を買う場所ですが多くの駅にはこのような券売機が設置されています。

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この券売機の画面をタッチするとこのような画面が表示されます。

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インスブルック内を利用する場合は左のEinzelticket(1回分)をタッチします。この切符はバス、トラム共通で、2015年1月現在の市内の運賃は1回の乗車1.80ユーロです。ちなみにその下の4-Fahrenticketsは4回分、24h-Ticketsは24時間チケット、Wochen/Monatstiketsは1週間/1ヶ月チケット。(※右のermäßigterは子どもや学生、子ども連れの保護者、団体客などが利用出来る割引きチケットです。)

チケットを選択すると、インスブルックにある券売機はそのまま市内を利用する切符の購入画面に移り郊外行きのチケットが選べません。そんな時はチケットを選択する前に画面右下にある「VVT-REGION」をタッチ。

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写真上は郊外から出発する際の券売機の画面ですが、VVT-REGION選択後もこのようにvon(from)、nach(to)(※nachの文字が見えませんがvonの左側に表示されています)にインスブルック以外の地名が表示され、これでインスブルックやその他の地域から郊外へ行く切符を選ぶ事が出来ます。逆にインスブルック内を利用するチケットを買いたい時は右下のInnsbruckをタッチすればまた変更出来ます。(行きたい場所や出発する場所の名前が無い場合は下のStart/Ziel ändernを押してください)

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あとは枚数を選びWeiterをタッチしてお金を入れれば購入完了。シュトゥバイタール鉄道はSTBの表示が目印。Kreithか終点Fulpmesのどちらかが車体に表示されているのでいずれかの車両を選んで乗車します。もし切符を買えなくても運転手から買うことも出来るので不安な方は直接行き先を伝えて購入するのをおすすめします。

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黒いドアが運転手席です。運転手から買った切符には刻印は必要ありませんが、券売機から買った場合は刻印を忘れずに。

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壁にある黄色いボックスが刻印機です。そして手すりについている黄色い機械が降車ボタン。車両は駅毎には停まらないので車内の表示で確認して降りたい場所で押してください。ドアの開閉は赤いボタンを押します。

駅から乗車して数分後、トラムは市内から山へと向かいます。

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インスブルックがどんどん小さくなっていき、進むにつれて窓の外にはのどかな田舎の風景が。

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今の季節はこんな雪景色も楽しむ事が出来ます。

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インスブルックから1時間弱、終点のフルプメスに到着です。

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シュトゥバイタールは多くの村が連なっていてどの村もこの時期はスキー客で賑わっています。チロルを訪れた際には町から離れてオーストリアの田舎の雰囲気も味わってみてはいかがでしょうか。目の前に広がる自然を見ながらゆったりとした時間を過ごす事が出来ますよ!

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