地元陶器と貴族の生活を見せる美術館
中世から陶器産業が盛んだったバレンシアならではの国立陶器美術館。
マニセス焼きやパテルナ焼き、アルコラ焼きといったバレンシアの陶器を中心に、
時代による陶器の変遷がわかるように展示されています。特に圧巻なのは、見事なまでに
陶器タイルで覆われた19世紀ごろのバレンシア風キッチン。ほかには、ピカソ作の絵皿も
展示されています。
<右上:バレンシア風キッチン、左下:ピカソの作品、右下:凹みのある陶器はひげそり用>
この美術館の建物は、その昔ドス・アグアス侯爵家のお屋敷でした。細かい彫刻がほどこされた
ロココ調の入り口が目を引く個性的な建物です。2階には調度品や天井画もそのままに侯爵家が
使っていた部屋が公開されており、当時の華やかな貴族の生活を垣間見ることができます。
地上階には18世紀半ばにつくられたきらびやかな馬車や輿も。
以上の常設展示のほか、常に特別展示も開かれています。全体的にこじんまりした美術館なので、
時間は2時間もあれば十分。バレンシアに来たらぜひ立ち寄りたいオススメのスポットです。
Museo Nacional de Ceramica y Arte Suntuarias Gonzalez Marti
住所:Poeta Querol, 2 Valencia
電話:96-351-6392
開館時間:火~土10:00~14:00、16:00~20:00 日祝10:00~14:00
休館日:毎週月曜、1月1日6日22日、5月1日、12月24日25日31日
入場料:3ユーロ(土曜の午後、日曜、4月18日、5月18日、10月12日、12月6日は無料。3月8日は女性のみ無料)
筆者
スペイン特派員
田川 敬子
東京生まれの東京育ち。オリーブオイル専門家としてスペインと日本で活動するほか、複数のウェブサイトにスペイン情報を寄稿。
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