ギネス認定・世界一の高さの薪を燃やすカナルスのお祭り
昨日1月17日はカトリック教会では、聖人大アントニウス(スペイン語ではアントニオ)の日でした。
3世紀のエジプト生まれで修道院制度の創設者と考えられており、動物の守護聖人として崇められています。
バレンシアから車で南に1時間ほど行ったカナルス(Canals)という小さな町は、この大アントニウスが
守護聖人で、毎年この時期にお祭りがあります。なんてことのない田舎町のお祭りではあるものの、
町の人は前夜に教会の前で燃やす焚火(と言うのでしょうか?)がご自慢。なんでも薪を使った
焚火としては世界一の高さ、約20mを誇るそうで、ギネスブックにも載っているのです。
今年は友達に誘われ、私も見に行ってきました。焚火の山(?)は松の葉で覆われていて、
広場に入ると松のいい香りがします。「このまわりの3回まわり、1周ごとに1つ願い事をすると叶う」
という言い伝えがあるそうで、私も他の人に混じってぐるっと3回まわってみました。叶いますように♪
夜8時半になると教会で大事なミサが執り行われます。正装した人々や民族衣装で着飾った女性で、
あっという間に席はいっぱいに。話はそれますが、スペインで驚くことは、田舎町に行っても立派な
教会があることです。人口が12000人ほどのこの小さな町の教会も、中に入るときらびやかな
チュリゲラ様式でした。
さあ、9時になるといよいよ点火です。火祭り同様、お祭りの女王が点火を担当します。私たちは教会の
すぐ横で見ていたのですが、ちょうど風向きがこちらだったため、あっという間に視界は煙だけになり、
避難を強いられました(>
筆者
スペイン特派員
田川 敬子
東京生まれの東京育ち。オリーブオイル専門家としてスペインと日本で活動するほか、複数のウェブサイトにスペイン情報を寄稿。
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