国王やヘミングウェイも訪れた老舗パエージャレストラン
バレンシア市内のビーチ、マルバロサの一番港寄りにはパエージャや魚介類を食べさせるレストランが
並ぶ通りがあります。ここの老舗のひとつがラ・ペピカ。創業はなんと1898年! 日本では明治31年です。
<入ってすぐに広いオープンキッチンがある珍しい作り>
現在は創業者の孫が切り盛りするこのレストランには、スペイン国内だけではなく、世界中から著名人が
訪れています。スペイン前国王夫妻、現国王、アントニオ・バンデラスとメラニー・グリフィス、ペレ、
有名闘牛士や政治家などなど。あのヘミングウェイもここを訪れいたく気に入ったそうで、代表作のひとつ
『日はまた昇る』の中にこのレストランの記述があります。こんなに有名人が訪れているにも関わらず、
気取った雰囲気はまったくない庶民的なレストランなんですよ。
バレンシアの海岸風景を光あふれる色彩で描いた地元出身の画家ソロージャも、たびたびここに
来たそうです。ある時フォークを使ってうまくエビ類が食べられず、一度厨房へ下げ食べやすく殻を
とって出し直したことがあったとか。次に来た時にレストランは、既に殻をむいて食べやすく切った
エビなどの魚介が入ったパエージャを出したといいます。それが、今もメニューにあるラ・ペピカという
店名がついたお米料理。アロス・ア・バンダのような感じです。確かに、魚介パエージャよりこちらの方が
食べやすく、私も好きかな。
私が食べに行った時に頼んだのは、デグスタシオン・コースです。7種類ある中から1人ずつ好きな
前菜をチョイス。タパスのような前菜なので、みんなでシェアしながら食べることができます。
メインはお米料理かカジキマグロ、ポークソテーのいずれか。そしてデザートとコーヒー。4人だったので、
お米料理はバレンシア風とペピカの2種類をオーダーしました。これで1人27.50ユーロ(飲み物別)です。
<それぞれ違う前菜を頼んでみんなでシェアすると、いろんな味が楽しめる>
かなり大きなレストランでビーチに面してガラス張りのテラスもありますが、日曜日はかなり混む
こともあるので、特にテラス席を希望する場合は予約をオススメします。
住所: Paseo Neptuno, 6 Valencia
電話番号: 96-371-0366
営業時間: 13:00~16:00、20:30~23:00
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筆者
スペイン特派員
田川 敬子
東京生まれの東京育ち。オリーブオイル専門家としてスペインと日本で活動するほか、複数のウェブサイトにスペイン情報を寄稿。
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