モミの木はオンラインで買うのが正解!?

公開日 : 2014年12月22日
最終更新 :

雰囲気たっぷりかつ、かぐわしさ漂う本物のモミの木のクリスマスツリー。

日本ではまだまだ珍しい存在ですよね。

でもこちら、オーストリアではどこの家庭でも本物を飾るのが昔からの伝統。

私も渡墺した当初は、クリスマス直前になると、ありとあらゆる街角や路上、公園内で売られているモミの木を見て、そのあまりの可愛さに感動したもの!

しかし、このモミの木。実は買ってきてお家の居間に飾るまでが、女性や高齢の独居老人などには一苦労なのです。

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(写真は、シェーンブルン宮殿のクリスマスマーケットに飾られた雄大なツリー)

でも飾られた美しいツリーを見ているだけでは、裏方仕事はなかなか想像に難いのでは?

そんなあなたにオーストリアの苦労事情、モミの木編をちょっぴり紹介します!

■裏事情1:まず、重い!

クリスマス当日になってツリーが枯れてしまった・・・なんて悲劇の起こらないよう、モミの木はぎりぎりのタイミング、つまりクリスマスの2週間前を目途に切り出して、街や村のマーケットまで運び出されます。しかし水分をたっぷりと含んだ本物のモミの木は想像以上に重いんです!1m程度の可愛らしいミニサイズならまだしも、大きなもの(2m+)ですと、持ち運びや立てつけは女性一人の手に負えるものではありません(腕力自慢を除く)。

■裏事情2:針葉樹なので、チクチクと地味にイタイ・・・

モミの木を買うと、業者さんが持ち運び用の専用ネットでざっくりと包んでくれるのですが、このネットからちょこちょこと飛び出た針のような葉っぱがチクチクと手に刺さり、何かと痛いのです。革の手袋をすれば問題解決しますが、うっかり忘れて買いに出た温暖化日和にはちょっと悲惨・・・。

■裏事情3:なんてったって、大きい。

ツリー購入時に専用ネットに入れてもらえるため、若干のボリュームダウンこそ望めるものの、木自体の長さは勿論そのまま。市販品のプラスティックツリーように持ち手付きの箱が付属してくるわけでもなく、運びにくいことこの上なし。その上、車のトランクが小さかったり、自家用車を持っていない場合には、家までえっちらおっちら、ダウンコートの下で汗を滴らせながら担いで帰る必要あり。私の夫は、昨年2mのモミの木を会社支給で持って帰って来たものの、一体どうやって車に乗せ、運転できたのか未だに疑問です。今年も今宵あたり持ち帰ることが予想されるので、窓から様子を眺めていようと思います。(←手伝えば?)

そんなわけで、クリスマスツリーを購入して持ち帰るのは例年、主に男性の仕事。でも、女性一人暮らしだけど、ちょっと腰が曲がって痛いけど、モミの木が欲しい!暖炉の前を一時的に緑化させて、ツンとした芳香に浸りながらホリディシーズンを満喫したい!という需要があるのも事実。

上記のような万難を排し、そんな熱い要望にも応えるべく、最近では目端を利かせた業者がモミの木のインターネット販売を始めた模様です。

でもオンラインショッピングじゃ、好みの形(枝が360度均等に出ていて、裾広がりであるものほど美しいとされ、高値が付く)や微妙な大きさが選べない!、交換や返品が面倒そう・・・、クリスマス後に届いたらどうしよう!?などといった些細な不満は疑問さておき、あのようにバルキーなものがクリック一つで届くとは、本当に便利な世の中になったものです。

以前は腕力にものを言わせなければ入手することが億劫だった、幸せなホリデーシーズンの象徴。今年は心身ともにあたたかなクリスマスを迎えられる人が増えるはず!?

筆者

オーストリア特派員

ライジンガー真樹

オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!

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