音楽ファン以外も楽しめる!モーツァルトハウス・ウィーン

公開日 : 2015年01月13日
最終更新 :

皆さま、明けましておめでとうございます。

実は昨年のクリスマス前後からしつこい風邪をひいてしまい、記事のアップが遅れてすみませんでした。

今年もウィーンから生の情報を紹介していきますので、ぜひご応援頂ければと思います!

さてさて、新年一本目はウィーンにあるモーツァルトの住居について!

ウィーンに長年在住でありながら未踏であったこの観光名所ですが、著者には三鷹市在住時にジブリ美術館をついぞ訪問しなかったという残念な思い出があるので、この度重い腰を上げて行って参りました。

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このモーツァルトの住居(上写真)はモーツァルトが1784年から1787年まで居住していたアパートメントで、ウィーンでは唯一の現存するモーツァルトの住居なのだそう。フランス革命が1789年ですので、その数年前と言ったところでしょうか。このお家にてモーツァルトはかの有名なオペラ「フィガロの結婚」をはじめ、多くの室内楽曲やピアノ協奏曲などを手掛けたということです。

場所はウィーン1区の中心街ドームガッセ5番地にあり、シュテファン大聖堂からわずか徒歩5分という、観光者にとっても非常にアクセスのよい立地。

しかしたった5分の距離とはいえ、シュテファン広場の喧騒を逃れ、石畳の敷きつめられた、細く入り組んだ裏道に歩を進めていくと、まるで当時に時間が遡っていくかのような不思議な感覚が去来します。

ウィーンでは景観に重きが置かれているためか、モーツァルトハウスの前には目立った看板は出ておらず、うっかりすると通り過ぎてしまいそうなほど。しかし、観光客がちらほらと吸い込まれていく建物があるので、それを念頭に歩けば迷うことはないでしょう。

モーツァルトハウスに無事到着したら、まずは一階で入場券を購入します。

2014年12月の段階では、大人10ユーロ、14歳以下の子供は3ユーロ。

しかし様々な料金体系があるので、不明な場合はカウンターにある料金表で確認したり、売り場の係員に尋ねてみると良いでしょう。

チケットを購入後は、窓口右手方向にあるエレベーターで3階まで上り、そこからオーディオガイドの解説に耳を傾けつつ、地階まで降りてくるというシステムです。オーディオガイドではとても丁寧な説明がなされているので、すべてを傾聴しようと思ったら2時間程度は要するでしょうか。

ところで、このオーディオガイドは施設によっておもしろいときと、苦痛なほど退屈なものがありますが(著者的にはローマのコロッセオのオーディオガイドが後者でした)、ここモーツァルトハウス・ウィーンのものは結構おもしろい部類に入りました!

中でももっとも驚いたのは、以下のモーツァルトの言葉でしょう。

「私の願いと希望は・・・

名誉と名声と金を得ることだ・・・」

え、モーツァルトさんってそんなお方だったんですか?

モーツァルトが美食家だったという話は聞きかじっていたものの、彼の紡ぎだしたのどかで平和的な音の調べからは、想像もつかないほど過激で、功名心に逸ったお言葉。(しかもオーディオガイドの単調な音声がまたたまりません)

それに実はかなりのゲーム(ギャンブル?)好きだったようで、屋内にはビリヤードやカードゲーム、チェスなどに興じるゲーム室も設けらていたとのこと。

これで彼に対する見方が一気に変わりましたよ。

その他にも、学校の音楽室に掲げてある彼の肖像画を拝んでいるだけではわからなかったモーツァルトの生き生きとした人物像が、見学を通じて次々と浮き彫りにされ、リアリティを帯びてくる様が斬新でした。

そんなこんなで、モーツァルトハウスは熱心な音楽ファン以外の方でも楽しめること間違いなしのお勧めスポット!

今までモーツァルトの生家や住居といった類はあまり著者の興味の対象ではなかったのですが、思いがけず楽しめたので、今度はザルツブルクにもある「モーツァルトの住居」もレポートしますね!

Mozartwohnung/モーツァルトの住居

住所: Domgasse 5, 1010, Wien

開館時間: 毎日10時~19時

筆者

オーストリア特派員

ライジンガー真樹

オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!

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