コンチータがクリムト絵画"黄金のアデーレ"に変身!~今年のLife Ball舞踏会のテーマは黄金の世紀末芸術~
Life Ball(いのちの舞踏会)とは、毎年ウィーンでHIV感染者とAIDS患者向けに開催される、ヨーロッパで最大の慈善舞踏会のこと。
今年のLife Ball開催は5月16日となっていますが、今回のインスピレーションは何と、"ウィーンのゼツェシオニスト"!
当日はオーストリアの世紀末芸術へのオマージュとして、すべてが黄金色に彩られることが伝えられています。
ちなみにSecession(ゼツェシオン)とは「ウィーン分離派」や「ユーゲント・シュティール」とも呼ばれる芸術家連盟やそのスタイルのことで、初代会長には「接吻」で有名なグスタフ・クリムトが就任していました。
このゼツェシオンにおける建築物や絵画、家具などは、花・植物・女性などのモチーフが、艶やかな曲線美で表現されているのが特徴です。
そのような経緯で、今回のライフボールの広告塔にはクリムト作品の「黄金のアデーレ」に扮したコンチータ氏を起用。アフロヘアのヒゲ美女という、アデーレのモダンで艶やかな新解釈は、ウィーンでも大旋風を巻き起こしています。
(上はコンチータによるアデーレのメイキング・ビデオ)
因みに「黄金のアデーレ」は長く「接吻」とともにウィーン市内のベルヴェデーレ宮殿の目玉展示となっていましたが、その所有権をめぐってオーストリア政府とアデーレの一族の法廷闘争が激化。現在では残念ながら別の所有者の手に渡り、ニューヨークの美術館に所蔵されています。
筆者
オーストリア特派員
ライジンガー真樹
オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!
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