隠れ銘菓!オーストリアならではのケーキ【4】 マラコフトルテ

公開日 : 2016年05月23日
最終更新 :

大好評をいただいている、"ハプスブルク家秘蔵!?オーストリアのケーキ"第4弾です。

今回はちょっぴり異国情緒の漂うネーミングのマラコフトルテにご登場いただきます!

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"マラコフ"って何だかエキゾチックな響きですよね?

それもそのはず、マラコフはロシア語ではマラーホフという名前なのだそう。

今回紹介するマラコフトルテの名称の由来には諸説あるとされていますが、

  ①クリミア戦争で活躍したフランス軍元帥のマラコフ公爵

  ②同じくクリミア戦争の激戦地であったマラコフ砲台

の二説が有力視されています。

マラコフトルテ3-300.jpg

戦争が関連しているだなんて何だか物騒ですが、しかしそんな経緯とは裏腹に当のケーキはこのように至って平和的ビジュアル!

これはマラスキーノ(サクランボのリキュール)に浸したビスコッティの層を積み上げたものに、仕上げとしてバニラクリームと生クリーム、それに前述のマラスキーノをミックスしたペーストを塗って作られたもの。

ただ最近のウィーンでは、定番のクリームよりもアーモンド・バタークリームやウォールナッツ・バニラクリームなど、ちょっぴり変化球の効いたテイストが好まれています。上に一片のビスコッティをあしらっただけの、あっさりとしたデザインが主流ですが、皇室御用達店デメルでは来店客を唸らせるような芸術的マラコフトルテを見ることも!

マラコフトルテDemel-300.jpg

皇后エリザベートの愛したスミレの砂糖漬けと香ばしくローストされたピスタチオのトッピングがほどこされた、当時の宮廷文化を間近で感じ取れるような、この上なく雅やかなマラコフトルテを五感で堪能することができてしまいます!

筆者

オーストリア特派員

ライジンガー真樹

オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!

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