祝カフェ・ツェントラル140周年!息を呑むようなケーキセレクションの変遷を振り返る<1>

公開日 : 2016年07月25日
最終更新 :
Cafe-Central-eingang-375x500.JPG

ウィーンの旧市街でもとりわけ風情のあるカフェ、そしてまた芸術的なトルテ(ケーキ)を供するカフェとして屈指の存在であるカフェ・ツェントラル。歴代皇帝たちが政務を執ったホフブルク王宮からもほど近く、随時2頭立ての馬車が観光客を乗せて往来する賑々しいヘレンガッセ通り沿いの角地にあります。

Palast-Ferstel-durchgang-333x500.JPG

同カフェの入っているフェルステル宮殿の名前は、ハインリッヒ・フォン・フェルステルという建築家から由来したもの。

同氏はこの宮殿以外にも、ウィーンにあるナショナルバンクやヴォティーフ教会、証券取引所といった名だたる建築物を手掛けており、それらは数々の美しい歴史的建築物に溢れるウィーンでもひときわ美しさを誇っています。

Cafe-central-man-500x375.JPG

このカフェ・ツェントラルには1876年のオープン以来、近隣の銀行家たちだけでなく、多くの文化人や芸術家たちが足繁く通い詰めたことでも知られています。それらの常連客達は、カフェの名をとって"ツェントラリステン"と称されており、特にカフェ入口正面にフィギュアの設置されているペーター・アルテンベルクなどは「彼は今ツェントラルにいるか、ツェントラルに来る途中だ」との逸話も残っているほど。

そんなツェントラルも今年で開業140周年!

ということで、これまで同カフェがクリエイトし続けてきた華麗なトルテの変遷を写真で振り返っていきたいと思います。

■ツェントラルトルテ

Central-sachertorte-500x375.JPG

まずこちらは、ツェントラルトルテと呼ばれる同カフェオリジナルのケーキ。

ウィーンの有名パティスリーは、大抵カフェ名を冠したオリジナルトルテを販売しているのですが、これもその一環で、

ザッハトルテを彷彿とさせるブナの化粧箱入りで販売されています。

内容はチョコレートとマジパンをベースに各種スパイスと、ビターオレンジの息吹が感じられる一品。

仕上げに乗せられたローズチョコレートのエンブレムがフェミニンな雰囲気を醸し出しています。

■ツェントラル・サプライズ

Central-140-jubilaeum-torte-500x375.JPG

創業140周年を記念して同店のパティシエチーフ、マヌエラ・ラドルヘアが特別にクリエイトされたトルテ。

その名も"ツェントラル・サプライズ"で、ショートブレッド、オレンジキャラメル、チョコレートおよびババロアからできており、サイド部分にはユーゲントシュティールの美しい唐草模様のあしらわれた芸術的なケーキに仕上がっています。

<続く>

■Café Central/カフェ・ツェントラル

住所:Herrengasse 14, A-1010, Wien(最寄りは地下鉄3番線のHerrengasse駅)

営業時間:月~土 07.30~22.00、日・祝 10.00~22.00、ピアノ演奏時間 毎日17.00~22.00

筆者

オーストリア特派員

ライジンガー真樹

オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。