マリア・テレジア生誕300周年記念のクリスマス・マグをゲットしよう!
ここのところ方々のクリスマスマーケットを訪ねまわる日々が続いていますが、先週日曜に赴いたのがシェーンブルン宮殿で開催されている華やかなもの。
テレジアンイエローに塗られた宮殿本殿をバックに屋台やクリスマスツリーが煌びやかに飾り立てられるため、クリスマスマーケットの出展されるこの時期には美しさも一層際立っています。
©Gerhard Fally
こちらが正面の門を入った瞬間の風景。インペリアルな雰囲気に圧倒されそうになります!
ここはさすがに宮廷が存在しただけあり、ドリンクスタンドのメニューにはアンズ、オレンジ、ラズベリーのプンシュ酒(フルーツやスパイスなどから作られた温かいアルコール飲料)やグリューヴァイン(ホットワイン)、グリューモスト(完全発酵していない果実酒のホット)等に交じって、マジパン風味のモーツァルトフレーバーと、キャラメルを使用したシシィ(皇后エリザベート)フレーバーのプンシュといった、オリジナルの珍しいドリンクが登場しています。
ちなみに、ドリンクをオーダーする際にはマグカップのデポジットとして2ユーロがチャージされます。
つまり、最下段のキンダープンシュ(子供用のノンアルコール飲料)であれば飲み物自体の値段は2.5ユーロですが、最初に払うのはデポジットの加算された4.5ユーロで、マグカップをスタンドに返却するとデポジット分が戻って来るシステムです。
子供たちに人気のおもちゃスタンド。
昔ながらの木製でカラフルなおもちゃが賑やかに並べ立てられています。
ウィーンっ子に大人気の焼き栗スタンドももちろん健在。
これを剥いて食べながら屋台を回るのが一つの定番スタイルとなっています。
中央のクリスマスツリー前では、お約束のクリスマスソングがブラスバンドで演奏されていました。
金管楽器の温かな音色が、酷寒を少し和らげてくれる・・・ような気がします(笑)
屋台の中には、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世が好んだとされるデザート、"カイザーシュマーレン"を振舞うお店も!
こちらのスタンドではミルクとダーク2種類のチョコレートフォンデュや、各種風味のホットチョコレートも用意されていました。
その中から私がオーダーしたのがこちら、シシィの愛したスミレフレーバーの珍しいホットチョコレートです。
ところでドリンクの入っているマグカップは、例年シェーンブルン宮殿本殿をメインにフィーチャーしたデザインで、毎年マイナーチェンジが繰り返されているという印象だったのですが、今年はなんとマリア・テレジアが大きく描かれています!
というのも、来年2017年がマリア・テレジアの生誕300周年に当たるため、記念のクリスマス・マグが製作されたとのこと。
そして彼女だけではなく、神聖ローマ皇帝であった夫のフランツ1世や、マリア・アントニア(仏マリー・アントワネット)をはじめ錚々たる16人の子供たちの姿も見て取れます!
子供たちの内訳は女子11人、男子5人だったそうですが、そのうち成人に至ったのは10人だったと言われています。
家族の詳しい肖像画がシェーンブルン宮殿内に展示されていますので、クリスマスマーケットを楽しんだ後は、マグカップ片手にどれが誰であるのか探して回るのも一興となりそうですね。
いずれにせよ記念となること間違いなしですので、オーストリアの美味しいドリンクを飲んだあとはぜひお持ち帰りください!
筆者
オーストリア特派員
ライジンガー真樹
オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。