母親の遊び心と愛情がとんでもなく溢れる!皇室御用達デメル特注の驚愕バースデーケーキ
昨年末のこと、幼稚園に通う息子がお友達Mくんのお誕生日会に誘われたので、家族で参加してきました。
訪問先は小さいながらも温かな雰囲気の漂った住居で、父親がアーティストというだけあり、かなり凝ったインテリア。
加えて季節的なこともあり、クリスマス情緒までたっぷりと堪能することができました。
そんな芸術的センスに満ち溢れたお家の中でも、私が驚きを禁じ得なかったのがこちら。
Mくんのためにお母さんが特別に製作した巨大なバースデーケーキです!
、
一つ目はMくんお気に入りの"機関車トーマス"がデザインされたもの。
糖衣で丹念にトーマスの顔が再現され、下部にはきちんと車輪までついています。
3歳のお誕生日ということで、立っているロウソクは三本。
度肝を抜かれたのはこちらの二つ目のケーキ。
糖衣で作られた線路の上を、なんと機関車トーマスが走っています!!!
他のお誕生日会でウィーン名物のザッハトルテが振舞われたことはありましたが、ウェディングケーキならまだしも、子供のお誕生日ケーキにここまで凝っている家庭はオーストリアでもなかなか目にしません。
思わずどこでオーダーしたのかお母さんに尋ねてみたところ・・・
「私デメルで働いているの。このケーキは私のチームが作ったのよ」
!!!!!
そうでしたか、この恐るべき完成度の高さは皇室御用達の匠の技でしたか。大いに納得です。
それにしても齢たった3歳の息子のお誕生日に、ハプスブルク皇帝が舌鼓を打った老舗パティスリーのケーキが用意されていたとは。しかも母親の話によると、Mくんのバースデー当日にも幼稚園のクラスにデメルのデコラティブなケーキを差し入れしていたとのこと。
どうりで最近うちの息子の舌が肥えてきたわけです。
このままいくと、息子も味覚だけは皇帝レベルになってしまうのではないかと、一抹の不安が頭をよぎります。
参加者全員でバースデーソング歌唱ののち、ロウソクの火を吹き消すMくん。
あどけない表情が可愛い・・・。
思わずケーキカットをためらいそうになる出来ですが、お母さんは手慣れた様子でサクサクと切り分けていきます。
一つ目はトプフェン(未熟性の白チーズ)とイチゴ味。
二つ目はこっくりとしたチョコレートケーキ。
デメルの代表作の一つであるアンナトルテと似たような味と食感ですが、ヌガーが使用されていないのと、下に敷かれた素材が違うとのこと。
私も色々な国のスイーツを散々食べ歩きましたが、このケーキが人生で一番美味だったかも・・・。
クリスマス時期の定番、クッキーのデコレーション遊びも用意されていました。
こちらも皇室御用達のお品でしょうか?
普通に売られているレプクーヘン(ジンジャークッキー)よりも格段に高級で美味しそうに見えますし、アイシングもいかにも手作りで本格的です!
お父さんがペルー人ということで、パーティーの締めにはピニャータも行われました。
ピニャータとは、中南米の子供のお祭りに登場する紙製のくす玉のこと。
大抵は動物の形をしており、棒で叩いたり付属の紐を引っ張ると、中に詰められたお菓子が溢れ出てきます。
みんなで寄ってたかって大盛況!
今回はお国柄が出ていてとても楽しいお誕生日会でした。
またおもしろそうなイベントがあれば、リポートしますね!
筆者
オーストリア特派員
ライジンガー真樹
オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!
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