男性や男の子にお勧めの武器庫博物館

公開日 : 2017年01月31日
最終更新 :
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ウィーン旧市街、ホフブルク王宮敷地内にある新王宮。

荘厳華麗としか表現しようのない雅やかな建物の中に、武器庫博物館(Hofjagd- und Rüstkammer)があります。

実はここの博物館については数年前にリポートしているのですが、息子が最近騎士ものに興味を示し始めたため、この度再訪することとなりました。

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さすがハプスブルク家のものだけあり、内部は息をのむような造り。

突き抜けるように高い天井と、ゴージャスなシャンデリアに圧倒されます。

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馬上槍試合や実際の戦闘で槍騎兵が使用していた槍と鎧。

上写真はランツェ(英Lance)と呼ばれる馬上専用の太い槍で、展示されているものの中には5mほどの槍もあったから驚きです!

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もちろん手で支えるのには限界がありましたので、鎧自体に槍を支えるランスレストが取り付けられていました。

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こちらは大公フェルディナント2世(1529~1595)のために制作された煌びやかな鎧。

頭上に飾られた赤いオーストリッチの羽は、雨が降るとしょぼしょぼにくたびれてしまったことでしょうから、晴天時限定の装飾的な鎧かと思われます(笑)

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鎧の横に掲げられていたフェルディナント2世の肖像画。

やはり同じような鎧を着用していますね!

大公ご自慢の鎧が何百年もの時を経て、今自分の目の前に飾られているのかと思うと、何だか感慨深いものがあります。

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お子様仕様の鎧もありました!

名のある名家子弟の所有物だったでしょうし、実際にこれを着用して戦いに加わったのかと言われれば疑問ですが、それにしても子供には重そう・・・。

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こちらに見えるヴェルサーチ顔負けのメデューサの盾は、もちろんイタリア製。

この他にもトルコ兵の三日月刀に尖った兜、日本の武将の甲冑など、エキゾティックなものも多数展示されていました。

様々な年代や国の武器甲冑が展示されており、非常に興味深い内容です。

しかしナイト好きの息子のためにせっかく訪れた割には、肝心の息子は不気味な甲冑群を見てすっかり怖気づいてしまい、ずっと私の陰に隠れている有様・・・。剣をはじめとする武器類(しかも特に実戦で使用されたもの)には風水的に良くない気が集うとも聞きますし、子供ならではの鋭い感性で何か感じ取ったのでしょうか(笑)。

ということで、見学するのは小学生以上のお子様の方が無難かも知れません。

いずれにしても甲冑ファンの男性の方々にはかなり見応えのある博物館ですので、ご予定の合間に是非どうぞ!

ご参考までに、以前紹介した記事はこちらです↓

Hofjagd- und Rüstkammer/狩猟の館・武器庫博物館

住所:Heldenplatz, 1010 Wien(旧市街のホフブルク新王宮内)

開館時間:水~日 10時~18時(受付は閉館の30分前まで)

筆者

オーストリア特派員

ライジンガー真樹

オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!

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